田中まどかのブログ~まどから風を~

日高市議会議員 田中まどかのブログです

タグ:その他環境問題

学童でのパート初日は午前のシフトだったので、
あがってから午後は墨田区の夫の実家へ。
退院後の義母の様子を見に。
 
その途中、手みやげを買おうと東向島のお煎餅屋さんに寄った。
そしたら店頭に「廃油回収します」の看板。
 
あの「TOKYO油田」だ!
 
都内の飲食店や家庭の廃油(天ぷら油)を回収し、
石けんなどの製品を作ったり、燃料に再生してバスを走らせたりしている。
このお煎餅屋さんは回収ステーションのひとつなのだ。
 
染谷ゆみさんという女性が20代で起業し、
法律や様々な規制や、世間の無理解の壁を破って廃油を資源化し、活用している。
天ぷら油でバスを走らせるという、
一種「夢物語」を具現化し、行政や社会を巻き込んでいった。
その活躍は国内のメディアはもちろん、TIME誌でも紹介された。
 
その(株)ユーズ(染谷商店)が墨田区にあるので、
墨田区では区をあげて回収に努めている。
 
そうなのだ、日高くるくるねっと http://kurukuru-net.jimdo.com/
のメンバーと考えていることは
夢物語じゃなくて、一方でもう実現されている。
 
昨日生涯学習センターで開催された「日高環境ボランティア活動展」の
団体交流会で、市民発電所や廃油リサイクルのことを話したら、
「コストパフォーマンスが悪すぎる」
「発電はプロに任せた方が効率的」
「しょせん太陽光発電なんてお遊び」
という意見も出された。
環境のことに意識が高い人たちの場においても
やはりまだまだ「夢物語」なのだなあ。
 
 
そのお煎餅屋さんでは、煎餅よりも良い場所に廃油で作った石けんと、
染谷ゆみさんの本が置いてあった。
 
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手みやげのお煎餅とこの本を購入して、
夫の実家へ向かった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

昨日は日高くるくるねっと http://kurukuru-net.jimdo.com/ のメンバーと
山梨県都留市の小水力市民発電所を見学してきました。
都留文科大学を卒業したメンバーに案内してもらいました。
 
市の、環境や自然エネルギーへの確固たる考え方のもとに、
市民との協働(資金も含め)によって実現したこれらの発電所、
そしてそこから派生した暮らしへの取り組みや農業への活用への発展は
うらやましい思いがしました。
 
ちょっと前の動画ですが、私が説明するよりもこれを
見ていただければ概要がわかると思います。
 
都留市のこの取り組みは、
発電した電気が市役所で使われ、売電による市の収入にもなっていること、
水車が町のシンボルにもなり、子どもたちへの環境教育にもなっていること、
建設の際に募集した市民債には4倍ちかい応募があったことなど
環境についてだけでなく、お金の使い方、事業のやり方、市民との協働についても
参考になることが多いと思いました。
 
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家中川小水力市民発電所
「元気くん1号」
下掛け型 最大出力20Kw
 
1号、2号による市役所の電気使用量の削減割合は平均で40%にもなるそう。
 
 
 
 
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← 「元気くん2号」  開放型上掛け水車
   最大出力19Kw
   このすぐそばには民家があるので、防音の工夫もされていた。
 
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                                  ↑ 「元気くん3号」  らせん型
                               最大出力 7.3Kw
                               小学校のすぐ裏にあるが、らせん型はすごく静か。
                               落差1mでOKらしい。                 
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まちの中を中を流れている、もともとは江戸時代に整備されたという用水路。かなりの水量と流れの速さ。
水利用の歴史があるから受け入れられた
事業なのかもしれない。
 
日高にも昔は20以上の水車があったというけど、水量が今とは比べものにならないくらい多かったんだろうなあ。
 
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発電した電気を利用して、水耕栽培の試みをしている。
アイスプラントやわさびを作っていた。
市内スーパーにも出荷しているという。
今後はアロマオイルやアロマウォーターも売り出したいという。
産業観光課と観光振興公社が協力して始めたそうだ。
 
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プロジェクトの一番始めに試したのが
この小さな小さな装置による発電だそう。
おもちゃのようなプロペラだ。
電球1個くらいの発電量だそうだ。
 
千里の道も一歩から!
何事も始めないと始まらない。
 
 
 

今日、市民生活部長と環境課長にも同席していただき、
市長職務代理である副市長に
「岩手県からの木くず受け入れについて、実証実験の結果をもとに
市民向け説明会を開催することを求める要望書」
をみんなの会と民主党の連名で提出しました。
谷ヶ崎副市長は「要望の主旨は大変よく理解できます。検討します」と応えました。
 
そして、同様の要望書を県の環境部長と上田知事宛にも提出しました。

今日、全員協議会で、3月25日に行われた岩手県の木くず受け入れの
実証試験の結果報告が県の担当者からありました。
公開で行われ、市民、報道関係者十数名の傍聴者がいました。
 
昨日の新聞各紙に、すでに上田知事からの報告が載りましたが、
結果については、木くず周辺の空間線量、木くずの放射性物質濃度、
遮へい線量率、排ガス、製品に含まれる放射性物質、工場周辺の大気モニタリングの
どの値も基準を大きく下回り、「問題なし」ということでした。
 
数値については何点か質問しましたが、
とにかく私が聞きたいのは公開説明会を開くか開かないか。
 
でもそれを質問する前に「日高市さんでは、4月28日に地元の住民対象の説明会を開きます」
との話が出ました。
「日高市さんでは」ということは、市が開催を望んでくれた、ということなのだろう。
地元の8区の住民に回覧板で開催のお知らせをし、その区の人なら誰でも参加できるそう。
また、実証試験に立ち会った人にもお知らせするそうです。
 
ではその人たち以外は入れないのか?と聞いてみました。
市民生活部長いわく、
「いらした人を拒むというようなことはございません。市民の方なら入れます」とのこと。
前進した!!
 
でも私と平井議員は「きちんと周知した上での近隣自治体の住民も参加できる説明会」
が必須だと考えているので、
県知事、県担当課および市長職務代理に対し、近日中に要望書を出そうと思っています。
民主党議員お二人に連携を呼びかけたところ応じてくださったので、
連名で出すことにしました。
 
 
 
 
 

25日、太平洋セメント埼玉工場(日高市)で行われた
実証実験に立ち会い人として参加しました。
立ち会い人は市議会議員14名、地元自治体役員10名、応募市民16名(うち欠席3名)。
メディアの取材関係者が10人くらいでしょうか。
それに県の職員、市の職員、太平洋セメントの社員などが大勢。
 
試験の結果は県のHPおよび日高市HPにすぐにアップされました。
埼玉県HP
 
警官やパトカー、そしてSPみたいな黒服のおにいさんたちが
市役所の駐車場や太平洋セメントの正門前にズラリといてちょっとびっくり。
そして木くずを積んだコンテナ車もなんとパトカーの先導で入ってきました。
熊谷では受け入れ反対の方たちが抗議行動をするというので警戒しているとのことでしたが、
日高でもそれに備えたのでしょうか。
 
実証実験はまず全員に、実験の行程やセメントの製造過程、
実験に際しての注意事項などの説明がありました。
その後随時移動し、説明を受けながら実験を見ました。
 
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コンテナ重量測定中
 
結果は4,860Kg
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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コンテナ側面から1mの位置の空間線量を測定中。
1分間測ります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 3
 
 
 
左右の側面を測りました。
 
私が持ち込んだ線量計とほぼ同じ値でした。
 
右側 0.047μSv/h
左側 0.043μSv/h
 
埼玉県の基準は
0.23μSv/h
 
 
 
 
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鉛の箱の中に木くずを入れて遮へい線量率を測定。
 
①木くずを入れる前の線量
 0.036μSv/h
②木くず路入れた後の線量
 0.035μSv/h
③再び取り出した後の線量
 0.032μSv/h
 
①+③÷2=0.034
②-0.034=0.001μSv/h
 
埼玉県の基準は0.01μSv/h
なぜか木くずを入れた方が低い値が出る
 
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ストックヤードに木くずを降ろす。
 
木くずを降ろす前の空間線量(3カ所)
 0.064 
 0.067 
 0.070
 
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 6
 
木くずを降ろしたあとの空間線量
 0.058
 0.054
 0.062 
 
木くずを降ろした方が線量が下がる
木くずに遮蔽されるからだという。
 
 
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木くずはこんな感じ。
岩手県側で細かく粉砕されてきます。
 
手は私の手です。
 
 
 
 
 
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木くずを焼成装置に入れる前のプールに
投入。
灰になった木くずは、他の廃棄物と混ぜられてセメントの原料になる。
 
 
 
 
 
 
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排気ガスのサンプリングの準備をしている。
木くずを投入してからガスが出るまで30分ほどかかる。
 
排ガスの放射性濃度の測定は
電気集塵機を通ったあとのガスを、フィルターと水に通し、
気体そのものではなく、そのフィルターと水を測定するのだそうです。
 
検査は外部に委託するのでこの日の結果は後日公表するそうです。
木くずそのものの放射性濃度も外部委託で測定するので、こちらも後日公表。
それからセメントについても製造後に測定して公表。
 
 
 
 
 
 
説明は丁寧でしたし、この日その場で計れるものの線量については、
私が持ち込んだ線量計(HORIBA Radi100)とほぼ同じ値でした。
(この日使用されたのは富士電気製NHC7)
気になるのはコンテナそばの線量にしても、木くずそばの線量にしても
木くずがある時のほうが線量が低いこと。
コンテナや木くずそのものに遮へい性があるからだと思うが、
日高市の空間線量や普段運び込まれているものの線量のほうが高い、
というふうにとらえるべきなのか、
それともある程度遮へい性があるモノならば何が運び込まれても線量が下がってしまうのか?
では今日もふくめその数値に意味があるのでしょうか?
 
あとは外部委託される検査の信頼性。
 
そしてなによりも、実験後の質疑応答で、市民の方から出された
「実証実験を受けての市民向けの説明会はするか」という質問に対し、県の職員が
「やるかやらないかも含め相談させてください」と答えたこと。
誰に、どこに相談だ??
そして最終的には 「市のご判断」 と言ったことは、市も議員も市民も
重く受け止めなければならないと思います。
 
 

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