もうだいぶ過ぎてしまいましたが、11日の一般質問のご報告です。
3月、6月議会はコロナ対策のため一般質問がありませんでした。
昨年12月議会以来8か月ぶりの一般質問でしたが、
今回もコロナ対策のため、持ち時間はひとり60分のところ、30分でした。
3月時点で
京都府亀岡市への視察を踏まえた「プラスチックごみについて」と
住民からの苦情をもとに「福祉相談の充実について」の
ふたつの原稿を書き上げていたのですが、
この間、プラごみをとりまく状況が変化したのと、持ち時間30分では難しいと判断し、
今回は、
「コロナ以降の生活困窮者支援の状況」
「福祉相談の充実」
「川遊び客のマナー」
に変更しました。
以下、質問と答弁の要旨です。
〇コロナ以降の生活困窮者支援について
厚生労働省の7月1日の発表によれば、4月の生活保護の利用申請は、全国で前年同月より24.8%増の大幅な伸びとなった。支援策として他に生活福祉資金や住宅確保給付金などがある。
Q.日高市におけるそれらの利用状況は。
A. 子ども福祉部長の答弁を表にしてみました。
生活保護率県平均1.32%(2019.11月)
答弁から、生活保護の相談件数は変わらないものの、
貸付の相談・申請件数は、昨年度1年間の数を4~8月の5ヵ月間でゆうに超えています。
コロナで支給条件が緩和されているとはいえ、
本市ではこれまで申請がなかった制度にも申請が殺到しているのです。
生活保護については、保護世帯、人数、保護率とも減少の状況ですが、
保護手前の段階の支援策を有効に使っているとも言えます。
市は今後も生活再建できなくなる世帯のないよう、適切に対応していくと答弁しました。
特別定額給付金や当面の支援策でしのいでいる世帯が、
秋以降、立ち行かなくなることのないよう、危機感を持って対応していただきたいと思います。
〇福祉相談の充実について
日高市の福祉部門の窓口は1階の中央にあってオープンで行きやすい反面、人に聞かれたくない相談はしずらいと感じる。実際「窓口カウンターでは言い出しづらい」「初めから個室できいてほしい」「隣の人の相談内容がきこえてしまい、申し訳ない気持ちになった」という声をいただいている。
Q. プライバシーに配慮し、相談しやすい雰囲気のスペースが必要。飯能市は福祉部門に7室ほどあり、パステルカラーのドア、白を基調とした室内には花や折り紙細工が飾ってあった。本市もレイアウトを見直し、個室の増設や雰囲気の良い部屋にできないか。
A. 現在、福祉部門で優先的に使える相談室は2室。緑のオブジェを置くなどの配慮もしている。相談室がふさがっている場合は会議室を使ったり訪問相談もしているが、一般的な相談は窓口や離れたベンチで行っている。増設は大変厳しい状況。今後もプライバシーに配慮し、相談しやすい環境整備に努める。
Q. 相談が複雑化している中で、相談員の人権意識、見立てる力、解決への見通し示す力がますます問われる。専門性の育成は。また、相談業務の多くを委託している社会福祉協議会はどうか。
A. 社会福祉士、精神保健福祉士等、専門資格を有した職員を配置し、資質向上のための研修に努めている。社会福祉協議会も同様である。
〇川遊び客の安全とマナー対策について
コロナで遠出を避けた人や学校の夏休み短縮で近場で楽しむ人が増え、7月8月の高麗川は大変なにぎわいだった。交流人口の増加は市の政策にもかなうものだが、安全面や衛生、景観などの課題に対し、「清流文化都市」「遠足の聖地」の名に恥じない対策をすべきです。
Q. 川遊びには危険が伴う。警察庁によれば、中学生以下の水の死亡事故は河川が1位。子どもの事故防止にはライフジャケット着用が有効だと防災やアウトドアのプロも強く推奨している。日高の川ではひとりの犠牲者も出さない取り組みとして、「高麗川で泳ぐときにはライフジャケット着用」を定着させる啓発を。
A. 国交省や埼玉県も使用を呼び掛けているので、今後効果的な啓発方法を検討する。
Q. 巾着田管理事務所への問い合わせがあった際、着用を呼びかけるよう協力依頼を。
A. 対応する。
Q. まずは日高の子どもたちへ、市の事業やプール授業での使用・啓発を。
A. 川を利用する市の事業において配慮する。
Q. 川遊び客の迷惑行為で近隣住民が困っている。違法駐車対策は。
A. 路上駐車は飯能警察署にパトロール強化を依頼しているが、いたちごっこである。
Q. 巾着田周辺のように個人所有の空き地を駐車場としていただくなど住民の協力をあおいでは。
A. 仮に農地であれば一時転用など法令上の手続きが必要であり、地域の理解などの問題もある。感染症対策上も課題があり、現状では警察との連携を図っていく。
Q. ごみの放置対策は。
A. 河原や遊歩道のごみは地元のボランティア団体に、巾着田はシルバー人材センターに清掃を委託している。ごみ持ち帰りの看板を立てるなどの対策をしている。
Q. ボランティアの方たちもがんばっておられるが、拾わなくてすむように捨てさせないことが肝心。看板であれば、「ここには捨てられない」と思わせるような看板を。例えば子どもが書いた絵などをモチーフに。飯能市のごみ収集車には、子どもたちが描いたごみ減量の絵がプリントしてある。環境教育にもなる。
A. ご提案も含め、今後より効果的な方策を検討する。
残り時間0。ぎりぎり納まりました。
30分では追及モードには至らず、確認モードでした。
この問題は、引き続き折に触れ質問していきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
3月、6月議会はコロナ対策のため一般質問がありませんでした。
昨年12月議会以来8か月ぶりの一般質問でしたが、
今回もコロナ対策のため、持ち時間はひとり60分のところ、30分でした。
3月時点で
京都府亀岡市への視察を踏まえた「プラスチックごみについて」と
住民からの苦情をもとに「福祉相談の充実について」の
ふたつの原稿を書き上げていたのですが、
この間、プラごみをとりまく状況が変化したのと、持ち時間30分では難しいと判断し、
今回は、
「コロナ以降の生活困窮者支援の状況」
「福祉相談の充実」
「川遊び客のマナー」
に変更しました。
以下、質問と答弁の要旨です。
〇コロナ以降の生活困窮者支援について
厚生労働省の7月1日の発表によれば、4月の生活保護の利用申請は、全国で前年同月より24.8%増の大幅な伸びとなった。支援策として他に生活福祉資金や住宅確保給付金などがある。
Q.日高市におけるそれらの利用状況は。
A. 子ども福祉部長の答弁を表にしてみました。
生活保護率県平均1.32%(2019.11月)
答弁から、生活保護の相談件数は変わらないものの、
貸付の相談・申請件数は、昨年度1年間の数を4~8月の5ヵ月間でゆうに超えています。
コロナで支給条件が緩和されているとはいえ、
本市ではこれまで申請がなかった制度にも申請が殺到しているのです。
生活保護については、保護世帯、人数、保護率とも減少の状況ですが、
保護手前の段階の支援策を有効に使っているとも言えます。
市は今後も生活再建できなくなる世帯のないよう、適切に対応していくと答弁しました。
特別定額給付金や当面の支援策でしのいでいる世帯が、
秋以降、立ち行かなくなることのないよう、危機感を持って対応していただきたいと思います。
〇福祉相談の充実について
日高市の福祉部門の窓口は1階の中央にあってオープンで行きやすい反面、人に聞かれたくない相談はしずらいと感じる。実際「窓口カウンターでは言い出しづらい」「初めから個室できいてほしい」「隣の人の相談内容がきこえてしまい、申し訳ない気持ちになった」という声をいただいている。
Q. プライバシーに配慮し、相談しやすい雰囲気のスペースが必要。飯能市は福祉部門に7室ほどあり、パステルカラーのドア、白を基調とした室内には花や折り紙細工が飾ってあった。本市もレイアウトを見直し、個室の増設や雰囲気の良い部屋にできないか。
A. 現在、福祉部門で優先的に使える相談室は2室。緑のオブジェを置くなどの配慮もしている。相談室がふさがっている場合は会議室を使ったり訪問相談もしているが、一般的な相談は窓口や離れたベンチで行っている。増設は大変厳しい状況。今後もプライバシーに配慮し、相談しやすい環境整備に努める。
Q. 相談が複雑化している中で、相談員の人権意識、見立てる力、解決への見通し示す力がますます問われる。専門性の育成は。また、相談業務の多くを委託している社会福祉協議会はどうか。
A. 社会福祉士、精神保健福祉士等、専門資格を有した職員を配置し、資質向上のための研修に努めている。社会福祉協議会も同様である。
〇川遊び客の安全とマナー対策について
コロナで遠出を避けた人や学校の夏休み短縮で近場で楽しむ人が増え、7月8月の高麗川は大変なにぎわいだった。交流人口の増加は市の政策にもかなうものだが、安全面や衛生、景観などの課題に対し、「清流文化都市」「遠足の聖地」の名に恥じない対策をすべきです。
Q. 川遊びには危険が伴う。警察庁によれば、中学生以下の水の死亡事故は河川が1位。子どもの事故防止にはライフジャケット着用が有効だと防災やアウトドアのプロも強く推奨している。日高の川ではひとりの犠牲者も出さない取り組みとして、「高麗川で泳ぐときにはライフジャケット着用」を定着させる啓発を。
A. 国交省や埼玉県も使用を呼び掛けているので、今後効果的な啓発方法を検討する。
Q. 巾着田管理事務所への問い合わせがあった際、着用を呼びかけるよう協力依頼を。
A. 対応する。
Q. まずは日高の子どもたちへ、市の事業やプール授業での使用・啓発を。
A. 川を利用する市の事業において配慮する。
Q. 川遊び客の迷惑行為で近隣住民が困っている。違法駐車対策は。
A. 路上駐車は飯能警察署にパトロール強化を依頼しているが、いたちごっこである。
Q. 巾着田周辺のように個人所有の空き地を駐車場としていただくなど住民の協力をあおいでは。
A. 仮に農地であれば一時転用など法令上の手続きが必要であり、地域の理解などの問題もある。感染症対策上も課題があり、現状では警察との連携を図っていく。
Q. ごみの放置対策は。
A. 河原や遊歩道のごみは地元のボランティア団体に、巾着田はシルバー人材センターに清掃を委託している。ごみ持ち帰りの看板を立てるなどの対策をしている。
Q. ボランティアの方たちもがんばっておられるが、拾わなくてすむように捨てさせないことが肝心。看板であれば、「ここには捨てられない」と思わせるような看板を。例えば子どもが書いた絵などをモチーフに。飯能市のごみ収集車には、子どもたちが描いたごみ減量の絵がプリントしてある。環境教育にもなる。
A. ご提案も含め、今後より効果的な方策を検討する。
残り時間0。ぎりぎり納まりました。
30分では追及モードには至らず、確認モードでした。
この問題は、引き続き折に触れ質問していきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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