本会議前の議会運営委員会で信じられないことが起こりました。

私が議長に質疑通告し、受理された
「副市長の選任」と「監査委員の選任」に対する質疑について、
議会運営委員長が「失礼極まりない!取り下げたほうがいい」と言い出したのです。

私の質疑通告は以下の通りです。

議案第39号 副市長の選任について
 金子氏を再び登用するにあたって、次の任期中何を期待するか。

議案代40号 監査委員の選任について
 関口氏に次の任期中何を期待するか。
2020.6月 議案質疑の要旨等通告書-1
私が議員になった10年前は、人事案件に質疑するのは失礼だとよく言われましたが、
当時私と同じ会派だった議員や共産党の議員が質疑し続け、
最近はふつうに質疑できるようになっていたのですが・・・

今回は私の「何を期待するか」という聞き方が失礼極まりないというのです。

そうでしょうか?

市長はこの職にはこの人物がふさわしいと思って選んでいます。
当然その人に期待するものがあるわけです。

特に今回は、副市長と監査委員という重職です。
議会は市長から「この人でいいですか?」ときかれているわけですから、
スルーするほうが失礼なのでは?と私は考えます。

しかも、6月議会は新型コロナウイルス感染防止のため、
1議案につき3回までできる質疑を1回までとし、
納得できる答弁をもらえるよう執行部との調整をするようにと
4月28日の議会運営委員会で決めたのです。
その経緯はこちら
http://madmakochan.livedoor.blog/archives/5953598.html

ですから、私は事前に交渉し、市長答弁原稿をもらっていました。
なので、「すでに答弁をいただいていますから、取り下げたらそれこそ失礼です」
と抵抗したのですが、議会運営委員長は納得しません。

ほかの委員も一人を除き、以下のような意見でした。
「委員長のいう通り失礼だからする必要ない」
「副市長や監査委員の役割は決まっているのだから、何に期待するかなんて聞くのはおかしい」
「人事に関する質問は遠慮すべきだ」・・・

しかし、いくらなんでも「取り下げろ」とは言えるはずありません。
人事案件に質疑してはいけないなんて、
会議規則にも先例集にも申し合わせ事項にもどこにも書いてないのです。
当然です。質疑することは議員の権利なのですから。

副議長から「何に期待するか」という聞き方が失礼だから
「選任の理由は」と言い換えたらどうかと提案があり、不本意ながら受け入れました。

どうして不本意かというと、「理由は?」ときくと、
経歴や実績だけ答えて理由とされてしまいがちです。
でも、「何を期待しているか」ときくと、市長が市の現状をどう捉えているか、
今後の課題は何かを答弁に入れ、それをふまえての登用であると答えざるを得ないからです。
今回はすでに答弁をもらっていましたから、変更を受け入れました。

じっさい、市長の答弁は、ご自分の言葉で真摯に語り、
厳しい市政運営と、新型コロナウイルス感染症にも触れながら、
副市長に対しても監査委員に対しても信頼を寄せていることがわかる、とても納得できるものでした。
(もらっていた原稿とはちょっと違っていましたが^^;)

もとより、私は反対するつもりはありませんでした。
今回は賛成する材料を得るために質疑し、
それによって市長の思いを知り、心から賛成することができました。

それにしても、議運の委員6人中5人が「質疑は必要ない」と言ったことに、
私は暗澹たる思いを抱きます。

議員とは?議会とは?
日高市議会にいると、この課題が永遠にぐるぐるぐるぐる・・・

今日はもう一つ、私から見ればありえないことがあったのですが、
それはまた明日書きます。