5月11日に、越生町にある世界無名戦士之墓で挙行された慰霊祭および戦没者追悼式で、衆議院議埼玉9区選出の大塚拓議員の追悼の辞(代読)に、例年とは違う文言がありました。
(埼玉9区:狭山市、入間市、飯能市、日高市、毛呂山町、越生町)
一昨日越生で開催された「みずほと語ろう憲法の話」の中で、越生町の島野美佳子町議から、大塚氏の真意を問うべく、5人の町議連名で公開質問状を出したこととその回答について報告がありました。
回答には、ロシアのウクライナ侵攻はウクライナの「抑止」の失敗ゆえであること、
プーチンの核兵器使用のほのめかしが「功を奏して」西側の支援に遅れや不十分さを招いていること、
プーチンのように国際法を無視する指導者がいる大国に対して外交努力のみでは抑止は困難であること、
抑止のためには十分な防衛能力や同盟国との強固な関係を示すことで、侵略者に侵略は得るものよりも被害・損害のほうが大きいことを認識させることが不可欠などとありました。
つまり、だから軍拡や核による抑止が必要なのだ、と言っているようです。
台湾有事もひきあいに、今が第二次世界大戦以降最大の危機であるという現実と正面から向き合う必要がある、とも述べています。
島野議員は、回答期限内に丁寧な(長文の)回答が届いたことを評価しつつ、その内容については、冷静な現状認識は必要だが、無名戦士や戦没者の霊を悼んで献花し平和の鐘を鳴らす子どもたちの前では、防衛能力強化の言葉ではなく、非戦の誓いこそ強調されるべきだったと言います。
もちろん追悼文全体のトーンは「二度と戦禍を招かない」ということだったろうと思いますが、このタイミングでこのような意味の文言を潜ませる意図はなんでしょうか。
ぼんやり聞いていたら聞き逃してしまう文言をキャッチし、違和感を覚え、わが町の式典で式典の趣旨に反することを言ってほしくないという思いから質問状を送る行動に移した5人の町議。
「はて?」をそのままにしない!これが大事!と報告を聞いたみずほさんも強調していました。
当時の県議、地域の方が建立に努力された、世界無名戦士の墓の沿革に感動しました。
越生町ホームページから
越生町ホームページから
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