2021年4月、前年の3月に議会が私に対し議員辞職勧告決議を出したのは違法として、市を相手に国賠訴訟を起こしました。(市議会議員は非常勤の公務員扱いなので、制度上、市が被告となります)
一審・二審と棄却され、上告しておりましたが、13日、最高裁から棄却・不受理の書類が届きました。
ご支援、応援、気にかけてくださった多くの方々に心から感謝いたします。
ありがとうございました。
少数派だから、わきまえないから、あるいは女性だからという理由で、私と同じようにハラスメントを受けて苦労されている全国の議員仲間のために、勝って貢献したかったのですが、かないませんでした。
提訴から3年2カ月。上告して1年2カ月。弁護団の先生方には本当にお世話になりました。私にとっては、法律と憲法を我がこととして考えることができた貴重な体験でした。
著作権上、新聞記事を載せられませんが、19日付の東京新聞に「とても残念な結果ですが、地方議会正常化に一石を投じることができたと信じています。」という私のコメントを載せていただきました。
ところが、日高市議会にはその石は届かなかったようです。
というのも、18日の日高市議会全員協議会で、大沢博行議員から「裁判のせいで私たちが悪いように言われることもあって心外だった」(だから)「議会だよりに大勝利宣言を載せたらどうか」という提案が出されたのです。
誰も否定せず、議会だより編集委員会で検討されるようです。
傍聴していた私は、これを聞いて愕然としました。
国賠で市を訴えるなんて田中はとんでもないと言いふらしていたのは知っていましたが、なぜ国賠なのか、なぜ自分たちが訴えられたのかを全く反省していないのです。
訴えられるようなことをして市に負担をかけたのはあなたたちです。
私は、彼らに長年されてきた排除や嫌がらせが許せなかったし、議員の仕事をまっとうするのに大きな障害でした。
自分の権利を守るため、そしてこんな思いを二度と誰にもしてほしくなかったから訴えたのです。
裁判所の判断は、決して市・市議会側の「大勝利」なんかではないのです。
「議会の自律権内の問題」だから棄却なのです。
議会の中で自分たちで解決しなさいと言っているのです。
議会の自律権は、お互いの権利を認め、フェアな関係があって初めて成立するものです。
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