先日行った一般質問の中で「このことについては、また次の機会に質問させていただきます。」と言ったら、議会運営委員長からSTOPをかけられ、議長から余計なことは言わないようにと注意を受けた。
STOPの根拠は、①日高市議会先例集88項「議長は、質問内容が市の一般事務又は通告内容を逸脱、若しくは要望または意見の開陳のみであると判断した場合、注意をし、なお従わない場合は質問の制止または禁止をすることができる」
②議員必携 第5章に書いてある「一般質問に当たっては(略)質問であるからあくまで質問に徹すべきで、要望やお願いや御礼の言葉を述べることは厳に慎むべきものである」
「このことについては、また次の機会に質問させていただきます。」が上記①②のどこに抵触するのか。
いい答弁がもらえなかったから、また改めて質問しますね、というただの「つなぎの言葉」「コミュニケーション」ではないか。
いや、それも「質問」ではないからダメだというのだ。それが日高市議会の先輩たちが作り上げてきた尊い先例だというのだ。
他の議会では、普通に「ご答弁ありがとうございます。」や「その件については迅速に進めていただくことをお願いして質問を終わります。」などは普通に許されていると思うのだが。
閉会後の全員協議会でこのことについて話し合う時間が持たれた。 私は、議会における「発言自由の原則」を理由に今回のSTOPは納得がいかないと申し上げた。
発言を制限されるべきは、議場の秩序を乱したり、品位を落としたり、個人のプライバシーを暴露するような発言だけだから。
しかし、私以外すべての議員が「言わなくてもいい言葉だった」「ルールを守れない田中さんがよくない。納得いかないならまずはルールを守ってから改善に動くべき」という趣旨の発言をされた。
Y議員は「また次の機会に質問させていただきます。」というのが、執行部に対し「おぼえていろよ」という脅しに聞こえたと言った。
もちろん私にそんな意図があるわけがない。
言わなくてもいい言葉だったと言われればそうかもしれないが、要するに言っても言わなくてもいい言葉だったということであり、わざわざSTOPかけることでもない。発言自由の原則なんて持ち出すほどのことでもない。はっきり言ってこんなことで私の質問を邪魔しないでもらいたい。
それでもルールはルール。今あるルールは守るべきだというのがみなさんのご意見ですが、会議原則の基本である「発言自由の原則」よりも、日高市議会の発言を抑制するような逆行ルールに従わねばならないとは、議員としてまったく承知できない。憤懣やるかたない気持ちです。
ちなみに発言の取り消しは求められませんでしたので議事録には載ります(何のために止めたん?)
最後に、議員必携にはこう載っています。
「議会は"言論の府"と呼ばれるように、議員活動の基本は言論であって、問題はすべて言論によって決定されるのが建前である。このため、議会においては、とくに言論を尊重し、その自由を保障している。会議規則の基本的なものとして「発言自由の原則」があげられるのもそのためである。」