田中まどかのブログ~まどから風を~

日高市議会議員 田中まどかのブログです

2024年08月

昨日は日高市議会9月議会開会日。
イーグルバスが日高市内から撤退というニュース直後の議会。 市長あいさつで触れるかと思い、傍聴しましたがスルーでした。
イーグルバスは、8月19日にHP上で令和7年3月31日をもって日高市内運行を廃止すると発表しました。 https://eaglebus.group/2024/08/19/20240819hidaka/

情報によると、
市は、令和6年4月4日にイーグルバスから日高・飯能路線バスを今年度をもって全面廃止することを決定したとの報告を受けたそうです。
令和6年5月9日、市から全面廃止の決定について再考を要望。
令和6年5月17日、イーグルバスから条件付きで一部運行継続(高麗川団地から飯能駅北口間)の回答 (条件とは、赤字補てん、新車両の提供など4千万円ほどの支援と聞いています)
その後、協議を重ねた結果、
令和6年8月16日、日高市はイーグルバスからの条件承諾は困難という回答をしたということです。
(飯能市は同条件を受け入れ、存続の方向へ)
今後は、既存公共交通及び新たなモビリティと連携した代替手段の確保について、市地域公共交通協議会にて協議。
イーグルバス廃止後、空白期間を作らないようにし、対策が決定次第市民へ説明をしていくというものでした。

この情報が本当だとすると、
市長選の最中にも市はイーグルバスと飯能市とやりとりしていたということになります。
日高市長選の最大の争点は公共交通の充実でしたが、市長選後4ヶ月で、しかも地域公共交通協議会が進行中なのに、公約に逆行するバス撤退をよく許せるなと、ある意味感心してしまいます。 おまけに今回はお隣の飯能市の対応との差が歴然となってしまいました。
代替え手段を考えるというけれど、デマンドタクシーなどでは昼間の通院・買い物等には対応できても、通勤客には対応できないでしょう。 平均乗客数1台に付き3〜4人といっても、朝夕はそれなりの乗客数があります。
今日の議案説明では、バス路線廃止に伴う対応のための調査委託料370万円が補正計上されていましたが、これから調査…?間に合うのでしょうか? それにしても、このような重大な決定を、この期に及んでも(これだけ住民参加、住民への周知が重要だと言われていても)市民になんの打診もなく決めてしまう市の姿勢こそ問題です。
明日30日には地域公共交通協議会が開かれます。 そこでイーグルバスからどのような説明がされるのか、市側がどのような見通しを述べるのか、関心のある方は傍聴を。
https://www.city.hidaka.lg.jp/information/72/kaisai/30927.html?fbclid=IwY2xjawE82q5leHRuA2FlbQIxMAABHQVQBlp0VJl4n53Eua69ZohWJ5HMEOfiMtY16V0xJG3l2fGxVq7VgQHbgQ_aem_Cqa_mOIpRys4COFztMvIGQ

5月11日に、越生町にある世界無名戦士之墓で挙行された慰霊祭および戦没者追悼式で、衆議院議埼玉9区選出の大塚拓議員の追悼の辞(代読)に、例年とは違う文言がありました。 (埼玉9区:狭山市、入間市、飯能市、日高市、毛呂山町、越生町)

1.具体的にロシア、中国、北朝鮮の名を挙げ「日本は最前線にある」と表現。
2.「先の戦争の尊い犠牲を伝えるだけでなく(中略)領土・領海・領空を断固として守り抜くという意思を示す」と発言。
一昨日越生で開催された「みずほと語ろう憲法の話」の中で、越生町の島野美佳子町議から、大塚氏の真意を問うべく、5人の町議連名で公開質問状を出したこととその回答について報告がありました。 2024.8.24-12024.8.23-2
回答には、ロシアのウクライナ侵攻はウクライナの「抑止」の失敗ゆえであること、 プーチンの核兵器使用のほのめかしが「功を奏して」西側の支援に遅れや不十分さを招いていること、 プーチンのように国際法を無視する指導者がいる大国に対して外交努力のみでは抑止は困難であること、 抑止のためには十分な防衛能力や同盟国との強固な関係を示すことで、侵略者に侵略は得るものよりも被害・損害のほうが大きいことを認識させることが不可欠などとありました。
つまり、だから軍拡や核による抑止が必要なのだ、と言っているようです。

台湾有事もひきあいに、今が第二次世界大戦以降最大の危機であるという現実と正面から向き合う必要がある、とも述べています。

島野議員は、回答期限内に丁寧な(長文の)回答が届いたことを評価しつつ、その内容については、冷静な現状認識は必要だが、無名戦士や戦没者の霊を悼んで献花し平和の鐘を鳴らす子どもたちの前では、防衛能力強化の言葉ではなく、非戦の誓いこそ強調されるべきだったと言います。
もちろん追悼文全体のトーンは「二度と戦禍を招かない」ということだったろうと思いますが、このタイミングでこのような意味の文言を潜ませる意図はなんでしょうか。  
ぼんやり聞いていたら聞き逃してしまう文言をキャッチし、違和感を覚え、わが町の式典で式典の趣旨に反することを言ってほしくないという思いから質問状を送る行動に移した5人の町議。
「はて?」をそのままにしない!これが大事!と報告を聞いたみずほさんも強調していました。
当時の県議、地域の方が建立に努力された、世界無名戦士の墓の沿革に感動しました。 
越生町ホームページから

高校生の朗読劇
「金子文子とユ・ガンスン」
先日、埼玉会館で開催された戦争展に行きました。毎年のように行っていますが、今回の主な目的は上記の朗読劇の下見です。ピース・フェスティバルin日高で10月27日に公演をお願いしているのです。
朗読劇下見
同時代に生き、朝鮮独立運動に身を投じた金子文子とユ・ガンスンがもしも16歳のとき出会っていたら…という架空のお話です。
韓国公演から帰って来た翌日ということで、この日の出演者は2人だけでしたが、映像を使い、若者にもわかりやすい30分ほどの脚本でした。日高での公演が楽しみです。


埼玉戦争展1 山内若菜さんの壁画。圧倒された。
「平和のための埼玉の戦争展」は41回という長きにわたって開催されてきましたが、今回が最後とのことです。理由は、担い手の高齢化、資金の問題などだそうですが、惜しむ声が会場のあちこちから聞こえてきました。
ピース・フェスティバルin日高も今年が第10回。今回は社協の補助金審査が通りましたが、担い手の高齢化と資金不足は否めないところです。次回以降どうしよう…。

埼玉戦争展2

いつも月2回、調理に携わっている「市域食堂ちゃぶ台」。
いつもは夕方5時からお弁当を配布しているが、
8月は夏休みということで、昼食にカレーとかき氷を用意。どちらも100円。

2024.8.9-1
2024.8.9-2


8月9日(金)は高萩公民館で、8月21日(水)は高麗公民館で、
ご近所のファミリーや児童デイサービスのみなさん、
そして公民館の職員さんや小学校の先生方にも来ていただいて、
コロナ以降中止していた会食が、みんなで楽しくできました。

2024.8月ー7
高萩公民館
2024.8.9-3
2024.8月ー5
高麗公民館
2024.8月ー6

来月からまたお弁当を予約にて承ります。
夕方5~6時にお渡しできます。

知事あいさつ(全文)

79回目の8月6日を迎えるにあたり、原爆犠牲者の御霊(みたま)に、広島県民を代表して謹んで哀悼の誠(まこと)を捧げます。そして、今なお、後遺症で苦しんでおられる被爆者や御遺族の方々に、心からお見舞いを申し上げます。

原爆投下というこの世に比類無い凄惨な歴史的事実が、私たちの心を深く突き刺すのは、「誰にも二度と同じ苦しみを味わってほしくない」という強い思いにかられた被爆者が、思い出したくもない地獄について紡ぎ出す言葉があるからです。その被爆者を、79年を経た今、私たちはお一人、お一人と失っていき、その最後の言葉を次世代につなげるべく様々な取組を行っています。

先般、私は、数多の弥生人の遺骨が発掘されている鳥取県青谷(あおや)上(かみ)寺地(じち)遺跡を訪問する機会を得ました。そこでは、頭蓋骨や腰骨に突き刺さった矢尻など、当時の争いの生々しさを物語る多くの殺傷痕を目の当たりにし、必ずしも平穏ではなかった当時の暮らしに思いを巡らせました。

翻って現在も、世界中で戦争は続いています。強い者が勝つ。弱い者は踏みにじられる。現代では、矢尻や刀ではなく、男も女も子供も老人も銃弾で撃ち抜かれ、あるいはミサイルで粉々にされる。国連が作ってきた世界の秩序の守護者たるべき大国が、公然と国際法違反の侵攻や力による現状変更を試みる。それが弥生の過去から続いている現実です。

いわゆる現実主義者は、だからこそ、力には力を、と言う。核兵器には、核兵器を。しかし、そこでは、もう一つの現実は意図的に無視されています。人類が発明してかつて使われなかった兵器はない。禁止された化学兵器も引き続き使われている。核兵器も、それが存在する限り必ずいつか再び使われることになるでしょう。

私たちは、真の現実主義者にならなければなりません。核廃絶は遠くに掲げる理想ではないのです。今、必死に取り組まなければならない、人類存続に関わる差し迫った現実の問題です。

にもかかわらず、核廃絶に向けた取組には、知的、人的、財政的資源など、あらゆる資源の投下が不十分です。片や、核兵器維持増強や戦略構築のために、昨年だけでも14兆円を超える資金が投資され、何万人ものコンサルタントや軍・行政関係者、また、科学者と技術者が投入されています。

現実を直視することのできる世界の皆さん、私たちが行うべきことは、核兵器廃絶を本当に実現するため、資源を思い切って投入することです。想像してください。核兵器維持増強の十分の一の1.4兆円や数千人の専門家を投入すれば、核廃絶も具体的に大きく前進するでしょう。

ある沖縄の研究者が、不注意で指の形が変わるほどの水ぶくれの火傷を負い、のたうちまわるような痛みに苦しみながら、放射線を浴びた人などの深い痛みを、自分の痛みと重ね合わせて本当に想像できていたか、と述べていました。誰だか分からないほど顔が火ぶくれしたり、目玉や腸が飛び出したままさまよったりした被爆者の痛みを、私たちは本当に自分の指のひどい火傷と重ね合わせることができているでしょうか。人類が核兵器の存在を漫然と黙認したまま、この痛みや苦しみを私たちに伝えようとしてきた被爆者を一人、また一人と失っていくことに、私は耐えられません。

「過ちは繰り返しませぬから」という誓いを、私たちは今一度思い起こすべきではないでしょうか。

令和6年8月6日

広島県知事 湯 崎 英 彦 

広島県知事あいさつの中で、「ある沖縄の研究者」の言葉として紹介した内容は、中国新聞の令和6年6月18日(火)の朝刊に掲載された、上間陽子氏(教育学者、琉球大学教授)執筆の「論考2024 誰かの痛み忘却しない」から引用して要約しました。

※2つ目の段落、事前の原稿で「紡ぎ出す」のところを、実際の挨拶で知事は「絞り出す」と表現を変えています。

動画
https://www.youtube.com/watch?v=eml4nx2QLN4&t=19s
あいさつ全文】「核兵器は現実の今そこにある危機」広島知事が訴え [核といのちを考える]:朝日新聞デジタル

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岸田首相にもこれくらいの熱を込めてスピーチしてほしいけど、無理でしょうね。

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