田中まどかのブログ~まどから風を~

日高市議会議員 田中まどかのブログです

2023年03月

任期最後の一般質問が終わりました。
今回は、「地域包括支援センターの機能強化」と「市民コメント」について質問しました。
本当は、日本が国連から勧告を受けている、
「インクルーシブ教育」についても質問したかったのですが、
勉強不足過ぎて、どうにもまとまらず断念しました。
改選後、議員でいられたら、またチャレンジしたいと思います。

今回の質問と回答を簡単にご報告します。

① 地域包括支援センターの機能強化について

地域包括支援センターは、高齢者が住み慣れた地域で自分らしく生活できるよう、介護、医療、保健、福祉などの側面から包括的に支援する、高齢者のことはここに相談すれば何とかなるという、ワンストップサービスの拠点、総合相談窓口です。
日高市には、高麗、高麗川、高萩の3か所に設置され、それぞれ運営は民間の法人に委託されています。
2025年には団塊の世代が後期高齢者となり、国は要支援1,2に加え、要介護1,2も「軽度者」として総合事業に組み込んで、地域に任せようとしています。
これ自体はとんでもないことですが、地域全体で高齢者を支える「地域包括ケアシステム」の構築が急がれています。
地域包括支援センターはその核となる機関でもありますが、高齢者の増加に伴い、その機能強化が必要となっています。

(1)過去3年間の総合相談件数は。
 【答弁】R1. 6,702件、R2. 7,624件、R3. 8,076件
 R3の8,076件のうち、4,160 件が高麗川地域で、他2か所の約2倍。
 相談内容は、多様化、複雑化、深刻化している。


(2)業務に対し、専門員の配置とその力量は十分か。
厚労省の調査では、全国の地域包括支援センターの81.1%が「業務が過大である」、70.2%が「業務量に対して職員数不足している」、53.7%が「職員の力量が不足している」と答えているが、日高市はどうか。
 【答弁】第1号保険者3,000人~6,000人ごとに3職種(社会福祉士、看護師または保健師、主任介護支援専門員)を置き、必要に応じて事務員を増員している。
 被保険者数と職員数は、高麗地区 約5,000人・5人 高麗川地区 約7,000人・7人 高萩地区 約6,000人・6人。
 3職種の職員は、認知症地域支援推進員、生活支援コーディネーター等との兼務もあり、大変多忙。
 高齢者が増え、将来的には人員配置が十分といえない状況が来る。
 専門員の力量については市は評価する立場にないが、委託先の法人において適切に対応されていると考えている。

質問(3)市・社協との連携、役割分担はできているか。
 【答弁】市と3つのセンターは定期的に情報交換を行い、必要に応じ関係者会議を行うなど必要な連携をとっている。
 社協との役割や業務は重なる部分もあり、明確な線引きをしているわけではないが、役割分担や連携は柔軟に行っており、共同で活動することもある。

社会福祉協議会じたいも高麗川地域包括支援センターを受託している。ここを各センターを支援する「基幹型センター」にする考えはないか。
 基幹型センターは、機能強化の手法のひとつと認識しているが、今後必要性を検討していく。

質問(4)地域包括ケアシステムの構築に欠かせない地域住民との連携をどうつくっていくか。
地域住民を介護事業の新たな担い手としていくというが、人口減少、高齢化、共働き世帯の増加で人材の確保が難しい。地域の掘り起こしも地域包括支援センターの仕事とされているが、市の支援が必要ではないか。
 【答弁】現在、地域資源の掘り起こしや整理を進めているほか、地域の皆さんには、介護予防事業やフレイル予防事業に参加していただくことを通じて、そのリーダー役になったり、買物・外出支援などのサービスの担い手となっていただけるよう働きかけている。
今後も様々な手法を活用して地域包括ケアシステムの構築に努めていく。


子供会や婦人会、老人会も解散していく中、
今関わってくださっている方々が引退されたあと、本当に住民の担い手が見つかるのかでしょうか。
地域包括ケアシステムじたい、国のお役人が描いた概念であり、
うまくいっている所もありますが、そのやり方がどの地域でもうまくいくわけでもありません。
介護保険制度ができて23年。
急速な高齢化に制度も考え方も追いつかない感じですが、
日高市の高齢者が、できる限り長く自分らしく暮らせるよう、
それを支える地域包括支援センターの機能強化を、先手先手で進めてほしいと思います。
 
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よろしければ、こちらもお読みください。

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武蔵台小・中学校の校旗返納式に来賓として出席させていただきました。
令和5年度からは、小学校舎を使用して施設一体型の義務教育学校「日高市立武蔵台小中学校」となります。
県内では2校目だそうです。
小学生205名、中学生116名が中学校舎で一同に会すのも最初で最後。
両校の校歌、児童生徒の代表の言葉などが披露され、その声にウルッと…。
義務教育学校になったことが、子どもたちの学びに良い効果がありますように。
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埼玉県は、昨年3月に「埼玉県ひきこもり支援に関する条例」を公布しました。 それに則り、ひきこもり当事者やその家族が支援にアクセスしやすくなるよう、 県内の支援団体の活動を紹介する動画を作成し公開しています。
その中から、日高市で活動する「マロウドの会」の方が出演している動画をご紹介します。
https://youtu.be/3myDHgz_3Y8(家族会)   
 家族が集まり、悩みや情報を共有したり、勉強会等をする活動を紹介しています。

https://youtu.be/agb1yxzunE4(体験談動画③)   
 支援者1名と家族の会の会員3名のインタビューの様子です。
ほかにも、いくつかの動画が公開されています。
ぜひご覧ください。

図書館まつりに行ってきました。 たくさんの親子で賑わっていました。
お父さんの姿も多く、「付き添い」ではなく、一緒に楽しんでいる様子が素敵でした。
布絵本、タペストリー、ペーパークラフトなど、目をみはるような作品や
子どもたちが喜ぶゲームや仕掛けがもりだくさん! 写真何十枚も貼りたいくらいです。
お昼前には楽しい読み聞かせも。

いやー、これ、準備大変だったろうなあ!
職員、ボランティアの皆さんありがとうございました!!

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一昨日の議場での議案質疑、登壇は4人のみ。昨日は総務福祉常任委員会でしたが、発言無しの委員もいて、予算審議なのに一時間半で終了しました。

コロナ以降、時間短縮のためという理由で「質疑は事前に執行部と十分調整すること」となっており、いうなれば台本通りの質疑・答弁が行われるわけです。
効率的かもしれないけれど、予め文章にした答弁では行政用語が多く、こちらが聞きたいことが細部まで聞き出せないことが多いと感じています。

加えて、事前に全員協議会で説明されたことは改めて議場では聞かない、電話で担当に問い合わせて自分が納得すればとくに質疑しない、といった風潮があるのも問題です。
議会は公開の場での審議が原則です。

それに、昨日の委員会では、委員長が「これより質疑に入ります」の最後の「す」を言い終わらないうちに「無しっっ!」と言う委員がいて、私が挙手をすると「あ、有るのか、有るんだって」と揶揄するようにつぶやくのです。
4月には改選がありますが、新人の議員が入ってもこういう雰囲気では闊達な議論は難しいでしょう。

日高市の令和5年度の予算は、市税収入が増え、国・県からの交付金も大幅に増えて、一般会計は過去最高の202億9000万円、特別会計と企業会計あわせ360億円です。
子ども・子育て支援、学校統合、高麗川駅の改築、ゼロカーボンやDXの推進など重要な予算が盛り込まれています。

市長が市民の福祉向上を願って立てた予算ですが、議決権は議会にしかありません。
なんとかもっと深い審議、議論ができないものでしょうか。
日高市議会基本条例には議員間討議の項もありますが、一回もされたことはありません。

写真は午後の地域食堂。メニューはちらし寿司と鶏の照り焼き。
コロナ以降いまだお弁当配布です。早く会食ができるといいなあ。
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