1日目は
こどものまちのつくり方 明石市長 泉房穂氏
少子化対策の現状と課題 ジャーナリスト 小林美希氏
少子化、地方創生、地方自治 福知山公立大学地域経営学部准教授 杉岡秀紀氏
住民自治組織とデマンド交通 三和地域協議会事務局長 岡部成幸氏
2日目は
〈パネルディスカッション〉
宝塚市長 中川智子氏、
犬山市議会前議長 アンソニー・ビアンキ氏、
東北福祉大学特任教授 福岡政行氏
新型コロナ拡大と今後の地域経済 城南信用金庫顧問 吉原 毅氏
民主主義とメディア 東京新聞記者 望月衣塑子氏
明石市長のお話を聴くのは3回目なのですが、毎回テンションが高すぎてついていくのが大変。
前市長の駅前再開発計画を変更し、一等地に図書館や児童相談所をつくり、
児童相談所職員育成のための研修センターまでつくってしまう。
犯罪者の更生を市が見守り、離婚後に払われない養育費を市が立替え、
店舗などが障がい者のためにスロープや筆談機を導入する費用を補助し・・・
数々の政策の先進性はみなさんが知る所ですが、
泉さんは「明石でできることは必ずみなさんのまちでもできる」と言い切ります。
そして、先進的と思われる政策もすべて欧米でスタンダードになっていること。
それらはいずれ必ず日本でも標準装備になる。
ただなかなか国がやらないだけ。だから明石からやる。
本当にこちらも熱くなってしまうほど熱のあるお話でした。
犬山市議会の取り組みは「市民フリースピーチ」と「議員間討議」。
市民が議場で意見や提案を述べ、それを議員たちが討議して市への提言にしていくというものです。
たとえば、小学生の女の子が述べた「制服はなぜ男子はズボンで女子はスカートなのか。私はズボンをはきたいのに。」という疑問に対して、
議員間で協議し、「LBGTの問題も絡むので、次の議会で〇〇議員が一般質問し、答弁を検討しよう」となり、
その一般質問への答弁に対して、全員協議会や委員会で検討し、
最終的に「議会の意見」としてまとめ、教育委員会に提言していく。
市民一人、議員一人の意見は小さくても、議会としての意見になれば重い。
そして実際に制服は選択できるようになったという。
ニューヨーク出身のビアンキ前議長の議会改革は「市民参加」改革と言えます。
望月衣塑子さんのお話はまさに旬の「日本学術会議」問題。
オーバーアクション、早口、エネルギッシュ。正義感にあふれています。
印象に残ったのは、記者会見で当時の菅官房長官からさんざん邪見にされ、
「あなたに答える必要はない」とまで言われたけれど、
市民が抗議の声を上げてくれたことで質問妨害がなくなった。
みなさん、おかしいと思ったことには声を上げましょう、と言ったことです。
豪華な講師陣と中身の濃いお話ばかりで書ききれません。
しかも資料一式電車の中に置き忘れるというドジをふんだので参考しながら書けない。
(そしてみつからない涙)
今晩は思い出して反芻しながら寝ます。
会場では、セミナー実行委員長の愛知県日進市の白井えり子議員はじめ、
私への議員辞職勧告への抗議に賛同してくださった方や、
記事を読んだよという方もいらして、また出会いと繋がりをたくさんいただきました。