田中まどかのブログ~まどから風を~

日高市議会議員 田中まどかのブログです

2020年09月

9月議会最終日。

ボディーブローを何発もくらった感じ。

一発目。
平成元年度決算の認定では、決算特別委員会でも討論しましたが、
本会議でも一般会計、特別会計合わせ、賛成討論を何本か用意していました。
しかし発言要求ボタンを押して挙手をしても指名されず。
とうとう一つも討論できませんでした。私のマイクの電気光ってるのになあ。
昨夜の努力、報われず。
(日高市議会では、反対討論→賛成討論→反対討論と交互に行い、
反対討論がなければ賛成討論できないというルールです)

二発目。
「田中まどか議員に対する議員辞職勧告決議の撤回を求める請願」は、
残念ながらというか予想通りというか、賛成2、反対11、退席1で「不採択」でした。
それにしてもひどい委員長報告でした。
あれでは誰が聞いても私は極悪人です。

三発目。
請願の審議中、私は除斥されていたので、事務局のモニターでみていたら、
反対討論に松尾議員が登壇。これには参りました・・・
通る可能性のない請願に時間(エネルギー)を割くことを疑問視するような発言もあり、
それはちがう、と思いました。
※下線部分については、松尾議員の討論を聞いての私の解釈でしたが、松尾議員からそのような発言はしていないので訂正をしてほしいとのご抗議・ご要望がありました。松尾議員のブログ記事を貼り付けさせていただくことでお応えしたいと思います。松尾議員の真意をお確かめください

https://mayoka.info/archives/1399

四発目。
除斥されている議員には、他の議員の過半数が賛成すれば、
地方自治法117条により発言の機会が与えられるのに
今回、議長が発言を許していいかどうか議場で諮らなかったので、
どうして私の発言について諮らなかったのかを事務局にききに行ったのですが、
「田中議員から発言をしたいという申し出がなかったからです」と言われました。
あちゃ~、しくじった。
朝、事務局員から「請願の時は田中議員は除斥されます」とは聞いた。
でもそのとき、発言を希望するかどうか聞かれなかった。
私の落ち度です。除斥の常連なのに(笑)申し出をしなかったのは、私の落ち度です。
だけど、聞いてくれてもよかったのに・・・

五発目、六発目もあったけど、ここには書けません。
書くとまた辞職勧告出されます(笑)

議案は請願を除きすべて可決されました。

最後に、K議員から提出された
「国会における憲法論議の推進と国民的議論の喚起を求める意見書案」への
私の反対討論を掲載します。

 
「国会における憲法論議の推進と国民的議論の喚起を求める意見書」案に反対の立場で討論いたします。

 私は、憲法について議論すること自体に反対するものではありませんが、憲法を守るべき国に対して、国会での議論や国民の議論を急がせるような意見書を出すことには反対です。

意見書案の中に、国会の憲法審査会において、「議論が進展しているとは言いがたい状況にある。」とありますが、なぜ憲法改正への議論が進まないかといえば、国民世論がそれを望んでいないからではないでしょうか。

今年の5月3日の憲法記念日に際して、各メディアが行った世論調査の結果をみると、NHKでは、「憲法以外の問題に優先して取り組むべき」が78%で、「憲法改正の議論を進めるべき」の13%を大きく上回りました。朝日新聞では、「憲法改正議論を急ぐ必要がない」が72%で、「安倍政権のもとでの改憲反対」が58%でした。

8月30日発表の日本経済新聞社の世論調査では、次の首相に継続してほしい安倍晋三首相の政策を複数回答で聞いていますが、新型コロナウイルス対策を挙げた人が44%で最多、「憲法改正」は8つの政策分野のなかで最も低い13%でした。

この調査結果にもある通り、今、国会は現憲法のもとで、新型コロナウイルス感染症対策と、それによって経済的、身体的、教育的困難に直面している国民の生活を支えることに全力を挙げるべきときであり、首相も交代したこの時期に、あえて議論を急かすような意見書は出すべきではないと考えます。

また、衆議院憲法審査会においては、継続審議となっている「日本国憲法の改正手続に関する法律の一部を改正する法律案」(国民投票法改正案)の問題点の解決を探るべく、参考人の意見聴取、議員間の自由討議などがされており、決して停滞しているわけではなく、慎重な審議がされていると考えます。

以上の理由から、本案には賛成できません。


もうだいぶ過ぎてしまいましたが、11日の一般質問のご報告です。

3月、6月議会はコロナ対策のため一般質問がありませんでした。
昨年12月議会以来8か月ぶりの一般質問でしたが、
今回もコロナ対策のため、持ち時間はひとり60分のところ、30分でした。

3月時点で
京都府亀岡市への視察を踏まえた「プラスチックごみについて」と
住民からの苦情をもとに「福祉相談の充実について」の
ふたつの原稿を書き上げていたのですが、
この間、プラごみをとりまく状況が変化したのと、持ち時間30分では難しいと判断し、
今回は、
「コロナ以降の生活困窮者支援の状況」
「福祉相談の充実」
「川遊び客のマナー」
に変更しました。

以下、質問と答弁の要旨です。

〇コロナ以降の生活困窮者支援について

厚生労働省の7月1日の発表によれば、4月の生活保護の利用申請は、全国で前年同月より24.8%増の大幅な伸びとなった。支援策として他に生活福祉資金や住宅確保給付金などがある。

 Q.日高市におけるそれらの利用状況は。
    
 A. 子ども福祉部長の答弁を表にしてみました。

  困窮者支援1
  
  困窮者支援4
  
  困窮者支援5
      生活保護率県平均1.32%(2019.11月)

答弁から、生活保護の相談件数は変わらないものの、
貸付の相談・申請件数は、昨年度1年間の数を4~8月の5ヵ月間でゆうに超えています。
コロナで支給条件が緩和されているとはいえ、
本市ではこれまで申請がなかった制度にも申請が殺到しているのです。
生活保護については、保護世帯、人数、保護率とも減少の状況ですが、
保護手前の段階の支援策を有効に使っているとも言えます。
市は今後も生活再建できなくなる世帯のないよう、適切に対応していくと答弁しました。
特別定額給付金や当面の支援策でしのいでいる世帯が、
秋以降、立ち行かなくなることのないよう、危機感を持って対応していただきたいと思います。


〇福祉相談の充実について

日高市の福祉部門の窓口は1階の中央にあってオープンで行きやすい反面、人に聞かれたくない相談はしずらいと感じる。実際「窓口カウンターでは言い出しづらい」「初めから個室できいてほしい」「隣の人の相談内容がきこえてしまい、申し訳ない気持ちになった」という声をいただいている。

 Q. プライバシーに配慮し、相談しやすい雰囲気のスペースが必要。飯能市は福祉部門に7室ほどあり、パステルカラーのドア、白を基調とした室内には花や折り紙細工が飾ってあった。本市もレイアウトを見直し、個室の増設や雰囲気の良い部屋にできないか。

 A. 現在、福祉部門で優先的に使える相談室は2室。緑のオブジェを置くなどの配慮もしている。相談室がふさがっている場合は会議室を使ったり訪問相談もしているが、一般的な相談は窓口や離れたベンチで行っている。増設は大変厳しい状況。今後もプライバシーに配慮し、相談しやすい環境整備に努める。

 Q. 相談が複雑化している中で、相談員の人権意識、見立てる力、解決への見通し示す力がますます問われる。専門性の育成は。また、相談業務の多くを委託している社会福祉協議会はどうか。

 A. 社会福祉士、精神保健福祉士等、専門資格を有した職員を配置し、資質向上のための研修に努めている。社会福祉協議会も同様である。


〇川遊び客の安全とマナー対策について


コロナで遠出を避けた人や学校の夏休み短縮で近場で楽しむ人が増え、7月8月の高麗川は大変なにぎわいだった。交流人口の増加は市の政策にもかなうものだが、安全面や衛生、景観などの課題に対し、「清流文化都市」「遠足の聖地」の名に恥じない対策をすべきです。

Q. 川遊びには危険が伴う。警察庁によれば、中学生以下の水の死亡事故は河川が1位。子どもの事故防止にはライフジャケット着用が有効だと防災やアウトドアのプロも強く推奨している。日高の川ではひとりの犠牲者も出さない取り組みとして、「高麗川で泳ぐときにはライフジャケット着用」を定着させる啓発を。

A. 国交省や埼玉県も使用を呼び掛けているので、今後効果的な啓発方法を検討する。

Q. 巾着田管理事務所への問い合わせがあった際、着用を呼びかけるよう協力依頼を。

A. 対応する。

Q. まずは日高の子どもたちへ、市の事業やプール授業での使用・啓発を。

A. 川を利用する市の事業において配慮する。

Q. 川遊び客の迷惑行為で近隣住民が困っている。違法駐車対策は。

A. 路上駐車は飯能警察署にパトロール強化を依頼しているが、いたちごっこである。

Q. 巾着田周辺のように個人所有の空き地を駐車場としていただくなど住民の協力をあおいでは。

A. 仮に農地であれば一時転用など法令上の手続きが必要であり、地域の理解などの問題もある。感染症対策上も課題があり、現状では警察との連携を図っていく。

Q. ごみの放置対策は。

A. 河原や遊歩道のごみは地元のボランティア団体に、巾着田はシルバー人材センターに清掃を委託している。ごみ持ち帰りの看板を立てるなどの対策をしている。

Q. ボランティアの方たちもがんばっておられるが、拾わなくてすむように捨てさせないことが肝心。看板であれば、「ここには捨てられない」と思わせるような看板を。例えば子どもが書いた絵などをモチーフに。飯能市のごみ収集車には、子どもたちが描いたごみ減量の絵がプリントしてある。環境教育にもなる。

A. ご提案も含め、今後より効果的な方策を検討する。


残り時間0。ぎりぎり納まりました。
30分では追及モードには至らず、確認モードでした。
この問題は、引き続き折に触れ質問していきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。
 
  
 

ご報告が遅くなりました。

9
7日、議会運営委員会で「田中まどか議員に対する議員辞職勧告決議の撤回を求める請願」が審査されました。
請願者1618名、そのほか押印のない署名を合わせると2000筆を超える署名が集まりました。
請願の中心になってくださった「みんなの会in日高」の方々、
署名にご協力いただいた日高市民のみなさま、
全国のみなさま、本当にありがとうございました。

結果は残念ながら「不採択」でした。

議会運営委員6人中、辞職勧告決議に賛成した議員が5人。
審査と結果は厳しいものになることは始めから予想できました。
しかし、その審査内容は私からすれば見るに堪えないものでした。

ある議員が質疑の冒頭、平成元年3月議会での私への問責決議の時のことを持ち出し、
問責に至る経緯として、私が全員協議会の場で他の議員に
罵声を浴びせて退出し、
その後も自分の立場が悪くなると欠席を繰り返し、市民に向けて
事実に反する発信を続けたと発言。

質疑という記録に残る発言の中で私への印象操作が行われたことに強い怒りを覚えます。

問責に関する私のブログはこちら

そしてほかの議員からも
田中は『日高市議会ソーシャルメディアの利用に関するガイドライン』に抵触する発信を繰り返しているが、
再三の注意喚起に耳を貸さない。
公人という立場でありながらSNSで個人の意見や感想を述べるのは無責任。
「議員は議会の品位を重んじる」とした議会規則にも違反している。
田中の発信したものに市民が寄せたコメントが、誤解を煽るものだったりした場合、
削除もせずそのままにしておくのは田中の不作為である、等々。

そして、それらに対して紹介議員はどう思うかという質疑がいくつも続きました。

請願審査の質疑もほかの委員会同様、一問一答ではなく、一括質疑一括答弁なので、
一度に何問も質疑されると、順番に答えなければならない紹介議員は大変きついです。
質疑内容をゆっくりと確認しながら答えられるような雰囲気もありません。
請願提出者と相談する時間もとってくれません。

そもそも、紹介議員はあくまでも紹介議員であって、請願者ではないのですから、
思いを持った請願者に趣旨説明をしてもらったり質疑に答えてもらうのが筋です。
そのようにしている議会は少なくありません。
日高市議会も早くそうするべきです。
紹介議員が困るような質問を矢継ぎ早にするのはフェアではないと思います。


紹介議員を受けてくださった稲浦議員には感謝します。
実を言えば、紹介議員の稲浦議員は、昨年の私への問責決議には賛成していますし、
政治信条もまったく違い、これまで様々なことがあり、私にとっては「天敵」でした。
そのかたにしか紹介議員をお願いできなかったというのは大変苦しいものがあります。

稲浦議員も昨年の9月議会で議員辞職勧告を受けており、
その時に私が反対票を入れたのでそれを「恩義に感じて」引き受けてくださったそうです。
「通らない請願とわかっていてなぜ引き受けたのか」という質疑にそう答えていました。
その質疑もするべき質疑なのか?と思いますが。

なんぴとも請願する権利があるのです。
本来、紹介議員がいないと請願できないというのもおかしな話です。


審査は、通さない前提の質疑が続いたのち、討論となりましたが、
反対討論はなく採決へ
(日高市議会では反対討論がないと賛成討論できません)
委員長を除く5人で採決の結果、賛成1、反対4で「不採択」となりました。
賛成していただけたのは齋藤議員のみでした。

1618
名の請願者に対して反対理由を述べることなく否決する勇気は私にはありません。
一筆一筆に願いが込められていることをどう考えているのか、おききしたいです。

このあと、24日の最終日に全員での採決があります。
その結果もご報告いたします。


審査の中で気になることがありました。

3月末に、全国の地方議員176名の名前を添付して「決議の撤回を求める抗議と要請」が
近隣市町の議員4人から提出されました。
そのことについて、「議員辞職勧告決議は日高市議会の意思であって、
これまでの経緯を知らない
他の自治体の議員に撤回を求められる筋合いのものではない。」
他の自治体の議員の活動を阻害するものでもない。」
「全国には3万2千人からの地方議員がいる。176名は多い数ではない。」
そんな言葉が質疑の中にありました。

ほんとうにそう思っているなら、井の中の蛙と言わざるを得ません。






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