田中まどかのブログ~まどから風を~

日高市議会議員 田中まどかのブログです

2019年02月

今日から3月議会が始まり、市長の市政方針発表と提案説明がありました。
31年度の一般会計予算は181億2千万円。6つの特別会計と合わせて340億2千万円。
30年度と比べると3.2%、10億4千万円の増。市税収入は伸びているけど、
歳出の43%を民生費が占め、今年度より4億4千万円増の77億9千万円で、
金額も比率も年々大きくなっています。

 重点施策は「子育て支援」「都市基盤整備」「市民の健康づくり」「人口減少対策」の4つ。
でも新しいアイデアも目玉施策も見当たりません。地道作戦か
質していきたいと思います。

条例改正は「働き方改革」「消費税増税」「コミュニティ・スクール」などに
関連したものがいくつか出されています。
県道飯能寄居線バイパスの開通等にともなう市道の認定・廃止が
合わせて82路線出ているので文教経済常任委員は踏査が大変だと思います。

一般質問は選挙前だからでしょうか。6人しかしません。

議会日程は、
1日(金)10:00~ 議案質疑
4日(月)10:00~ 総務福祉常任委員会
5日(火) 9:30~ 文教経済常任委員会
8日(金)10:00~ 一般質問(斎藤・池田・佐藤・平井)
11日(月)10:00~ 一般質問(鈴木・田中)
18日(月)10:00~ 委員長報告、討論、採決、閉会

傍聴をお願いします。

昨日の「メガソーラー問題勉強会」には65名の参加がありました。
ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
今回の勉強会は、高麗本郷地区の山林に15ha・11MWの
太陽光発電施設が計画されていることを知り、
自然保全の面からも防災の面からも問題があるのではないかと思って企画しました。
脱原発で自然エネルギーを進めてほしいと思ってきた私たちですが
自然破壊を伴う太陽光発電は望んでいません。

 「ふれあい清流文化都市」「緑きらめくまち」「遠足の聖地」と
銘打っていることでもわかるように、日高市の自然はまちと市民の財産です。
でも「原発もダメ、太陽光もダメ、じゃあんたらいったいどうしたいんだ!?」という
非難の声に私たちはどう答えたらいいのか・・・。
まずは自然エネルギーについてちゃんと知ろう!ということで、
この問題について日本全国で講演活動をしている山田征さんにお越しいただき、
質疑応答ふくめ3時間半のご講演をいただきました。
...
鎌仲ひとみさんの映画を観、飯田哲也さんや田中優さんの本を読み、
電力会社を切り換え、議員として震災後「日高市で自然エネルギーの推進を求める請願」の
紹介議員もしてきた私としては、とてもショックなお話でした。

そのすべてをまとめるのは難しいので、私が印象に残ったことを書き留めてみますが、
山田さんの著書『ご存じですか自然エネルギーのホントのこと』をお読みいただくのが
一番いいかと思います。
講演会の資料も余っていますのでご希望の方はメッセージください。

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1.自然エネルギーは「原発に代わるもの」ではない。原発同様、3・11の震災前からすすめられてきた「国策」である。
そして2011年3月11日の午前中に閣議決定された「再生可能エネルギー特別措置法案」と、その日の午後に起こった大震災以降「なんとか原発を止めたい」と願う人々の心理を利用することによって爆発的に広がってしまった。

2.その施策にかかる経費は「再生可能エネルギー発電促進賦課金」として電気料金に上乗せされ、すべて電気利用者(私たち)が負担している。つまり個人の屋根の上で発電したものも、メガソーラーで発電したものも電力会社が買い取る際の代金は私たちのお金。(検針票を確認して見てください。うちは2世帯分なので1月は1,644円も納めていました)

 山田さんはその賦課金の支払いを拒んで電気を止められ、今も電気なしの暮らしをしているそう。
3.しかも太陽光や風力の電気はお日様次第風次第なので、出力調整もできず、揺らぎも大きいため、実際には電気として利用されていないことも多いとか。
 電気供給には「同時同量」の大原則があり、常に安定した「多くもなく少なくもない」電気を送らなければならないので、出力調整できる火力、水力、安定した原子力が優先される。促進賦課金払い損ってこと?しかも集められた賦課金は国に入るのではなく、「低炭素投資促進機構」(代表は「日本に原発は絶対必要」と言う柏木孝夫氏)が集約している。

4.原子力も出力調整ができないので、定期点検や緊急停止のときのため、原子力発電所には必ず同じ出力の火力発電所がセットで設置されていていてアイドリング状態にしてある。(原子力発電じたいも外部電力なしには動かない。)なんだ、電力量という点では原子力発電いらないってこと。
5.原発も火力も自然エネルギーもすべて調整して供給できるように、全戸につけたスマートメーターによって電力消費を中央でITコントロールするスマートグリット。個人情報やマイクロ波による健康への影響は大丈夫?

6.太陽光パネルの原材料には危険な成分やレアアースも含まれ、災害や火災時、廃棄時など人体や環境に影響がある。電磁波、反射熱による健康被害やトラブルも怖い。

7.森林伐採による風の変化、上昇気流、異常気象は必ず起こる。山の保水力が損なわれ、沢が枯れたり風雨による土砂崩れの危険性が高まる。

8.鎌仲ひとみさんの映画や飯田哲也さんの著書なども国策を進めるためのプロパガンダである。

これらのお話をどう消化しどう活かすのか。それがこれからの課題です。実際にはこれに山林開発許可制度ほか様々な決まりやガイドラインなども学習していかなければならないでしょう。

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このところ連日、会派「萩の会」の会派だよりをポスティングしながら
高麗地区を歩いています。
暦の上では今日から春。でも19℃まで上がるなんて・・・
上着を脱いでも汗ばんでしまいました。

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歩きながら・・・庭先で遊ぶ親子を見ては千葉県野田市で起きた
小4女児虐待死のことを考え、
なぜだかガソリンスタンドの価格ディスプレイを見ては
厚労省の毎月勤労統計の不正などを思い出してムカムカし、
かと思うと突然「あ、3月議会の一般質問を考えなくちゃ」と焦りだしたり、
4月の選挙どうしようとさらに焦ったり
歩いていてもなかなか忙しいのであります(笑)

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そして今一番私の心の中を占めているのが高麗本郷のメガソーラー計画。
久保の交差点から吾野方面に300mほど行った南側の山林、
規模は15ha、11MW。東京ドーム3個分の広さです。
山の斜面を伐採し、そこにパネルを設置していくというのです。
それを聞けば誰もがまず「風雨による災害」を心配するでしょう。
近所の方たちも一番にそのことを恐れています。

山林の維持管理は大変で、地主さんは山林が活用できて、
かつ自然エネルギーを産むことができるならと考えているのだと思います。

でも広大な山林を一気に伐採してしまうことがどんな影響を及ぼすのか。
太陽光パネルを何万枚も設置することがどんな影響を及ぼすのか。
災害、騒音、熱、水質への影響、動植物への影響、景観・・・
反対や推進に限らず、それは誰でも知りたいし、
事業者や県、市には徹底して調べてもらいたいし、私も確認したいと思っています。

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正直2015年の「高麗川遊歩道問題」を思い出し、憂鬱です。
地域が分断されてしまうことは誰も望んでいません。
誰かが口をつぐまなければならないような状況になってもいけません。
みんなで話し合って解を探れるようになればいいと考えています。

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今日の陽気で梅が一気に咲き始めたようです。
市も「遠足の聖地」と名付けた、この桃源郷のような風景を守っていくには
私たちはどう行動したらいいのでしょう。

まずはメガソーラーについて知ることから。
2月17日勉強会を開きます。どうぞ参加してください。

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