遅くなりましたが、16日に行った一般質問の報告をします。
今回は性的少数者(LGBT)の人権についてと、
高麗川まるごと再生プロジェクトについて質問しました。
傍聴席満席は私にとっても初めてのことで、柄にもなく少し緊張しました。
LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)については、
何人もの当事者にお会いし、
入間市や八潮市の女性市議にも協力をしていただきながら
3か月以上準備をしてきたので、もっともっと再質問したいことがあったのですが、
時間が足りず、最後までできなかったのが悔しいです。
しかし、学校での性同一性障害、性的少数者への配慮は
かなりされていると感じましたし、
市民への相談窓口の明確化と、
申請書類等の不要な性別記入の廃止も約束していただけました。
市営住宅の同居親族要件の廃止や
策定中の日高市男女共同参画推進条例(仮称)への
LBGTに関する盛り込みについては否定されましたが、
高齢者、障がい者、DV被害者の入居確保の優先、
固定的な性別役割分担の解消など男女格差の解消に取り組み、
LGBTについては社会的理解を深めることが重要との答弁には
納得できるものがありました。
人権については教育委員会も企画課も真剣に考えていただけていると
答弁やヒアリングを通して感じました。
あとは教育現場や相談機関での適切な対応が本当にできるかどうかが肝要です。
引き続き、この問題については研究していきたいと考えています。
高麗川まるごと再生プロジェクトについてもまったく時間が足りず、
関心あって傍聴された方たちに申し訳ない思いです。
しかし、平成24年6月19日の時点で
市が県への計画提案を断念していたにも関わらず
わずか16日後の7月5日には一転して提案していた事実。
当初の計画は巾着田内の整備だけだったのに、
3か月後には坂戸市境まで断続的に続く遊歩道計画が追加され、
その予算は3千万前後から約3億円にふくれあがったことなどを
明るみにできました。
この計画において、私が一番許せないと思っていることは、
住民・市民に知らせぬまま計画が進められていることです。
いまどき、遊歩道ができるすぐそばの住民にも説明せずに
工事発注したりするなんて信じられません。
川は国や県の管轄ですが、流れているのはそれぞれの市町村の中だし、
川のすぐそばで暮らす人にとっては住環境でもあるわけです。
「ちょっと待って」と言っている住民の方々は、遊歩道ができてもできなくても
そこに住み続けるのです。
市や計画に賛成の住民の方たちと対立したいわけがありません。
子どもたちにどんな環境を残せるか、川の未来、生き物たちの命を
真剣に考えての行動なのです。
市はそこを見誤ると、市政の協力者を失うことになります。
再質問では、
①公報、市ホームページへの計画の公表
②公開の全体説明会の開催
③現在市と県に対し説明と対話を求めている市民団体を
計画の検討と決定を担っている「川のまるごと再生プロジェクト日高市部会」に
参加させること
の3点を問いましたが、
①についてはあくまでも「計画が確定したら公報とHPに載せる」。
②については「開催しない」
③については「検討が必要」との答弁でした。
日高市のホームページの「市民と協働のまちづくり」のページには
「(行政は)情報の公開を徹底し、行政運営への理解を得るとともに、行政運営への市民の参画機会を広げ、市民の意見を行政運営に活かす必要があります」
と載っています。これは絵に描いた餅ですか?
市はいつも
「住民の代表である区長さんや団体の長や議員の意見はお聞きしていますので、問題ありません」
というけれど、今の時代いくらなんでもそれは通用しないと思いますよ。