田中まどかのブログ~まどから風を~

日高市議会議員 田中まどかのブログです

2015年05月

今日は「女性のための政治スクール」で、泉田新潟県知事のお話を聞きました。
20人ほどの少人数、しかも1時間半以上たっぷり。
こんな機会はなかなかありません。
「新潟に住んでいても知事の話を1時間以上も聞けるなんてことない」と
新潟から来た方もいました。
原発とエネルギー政策の話を聞きたいと福島から来た方もいました。

イメージ 1知事の話を聞いていると、
いかに福島の原発事故への政府や東電の対応に誠意も合理性も整合性もないかがよくわかります。

それは新潟中越地震、中越沖地震のときとまったく変わっていないと。

通産省出身の知事は、政府や企業の隠ぺい体質や、どうしてそういう対応になってしまうのかもわかっていて、しかしそれではダメなのだと言い続けている。説明を求めている。
でもそれはいつもメディアで取り上げられず、
肝心の部分はカットされてしまうそうです。
脱原発へのブレない姿勢、怒りを持ちつつ理論的な発言。
これを続けることは、ご本人も「危険だと思う」そうです
会場からは「つぶされないでください」との声が。
現役官僚が書いたという本『原発ホワイトアウト』には
知事をモデルにした人物が登場しますが、おとしめられてしまいます。
ほんと、くれぐれもそんなことのないように・・・

時間が押して新潟のエネルギー政策について
くわしくきけなかったのが残念でしたが、
新潟は太陽光、地熱、海洋エネルギー、雪までも資源として
再生可能エネルギー100%を目指すとおっしゃっていました。
他の原発立地県の知事とは一線を画す泉田知事。
その政治姿勢を貫いてほしいと思います。




入間市議の関谷真奈美さんに誘われて、
LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー:性的マイノリティ)の
当事者のお二人と直接お話する機会を得ました。
100人に7.6人の割合でいるというLGBT。
同性愛者や体と心の性が一致しない人が、
30人クラスだったら2人はいると考えられるのです。

学校や職場でのLGBTへの理解を広め、深めることが大事です。
自分の性に違和感を持ったまま社会に適応しようとすることがどんなに苦痛か。
ありのままの自分で人間関係を築けないことがどんなにつらいか。
受け入れられず、いじめにあったりして、
LGBTの人の自殺未遂率は普通の人の6倍にもなるそうです。

学校でいうと、トイレに入りづらい、水着や制服を着たくない、
体育の着替えができない、修学旅行のお風呂や部屋割がいやなど、
ひそかに苦しんでいる児童生徒がいるということです。

そんな子いない?
見えない=いない ではありません。

大切なのは子どもたちにLGBTのことを知ってもらうこと。
そして理解ある大人が増えること。
たとえ一人でも理解してくれる人がいると自殺願望が30%低くなるそうです。

LGBTを認めることは多様性を認める社会への道しるべのように思います。
いろんな生き方を認める社会はみんなが生きやすい社会ではないでしょうか。

日高市では昨年LGBTについての人権講演会を実施しました。
県内では初めてだそうです。
ぜひ家庭や教育の場でも理解を広めていきたいですね。
小さいころから女の子はピンク、男の子はブルーと決めつけたり、
フリルやスカートや少女マンガが好きな男の子をたしなめたりするのも
気を付けたいことです。
知らない間に傷つけたり、自己否定感を植え付けたりしているかもしれません。

参考 特定非営利活動法人 Re-Bit
    ホームページ http://rebitlgbt.org









昨日は改選後初めての議会。臨時議会(1日のみ)でした。

議長、副議長の選挙は議会開会に先駆けて立候補の所信表明を行い、
その後投票。
候補者および開票結果は次のとおり
 議長   山田一繁13  平井久美子2  白票1
 副議長  鈴木健夫13   田中まどか2   白票1
私の立候補に「生意気だ」のヤジも。
でも投票したい人がいないのなら自分で立候補するしかない。
票数を見ていただければわかる通り、選挙前に話がついているのは明白。

一部事務組合議会議員選挙
近隣の自治体と共同で運営する組合にも議会があり、その議員を選びます。
 入間西部衛生組合(し尿処理)(入間市と日高市で運営)日高から6名  
 広域飯能斎場組合(飯能市、狭山市、日高市) 同2名        
 埼玉西部消防組合(所沢市、狭山市、入間市、飯能市、日高市) 同2名
私は広域飯能斎場組合に立候補しましたが、
すべての組合で保守系議員が選ばれました。

議案第31号~32号は地方税法が改正されたことに伴う
日高市税条例の一部改正。(専決処分の承認)
 住宅ローン減税の延長、エコカー減税や軽自動車減税の見直し、延長、
 ふるさと納税の特例控除額の拡充と申告手続き簡素化、
 固定資産税や不動産取得税の特例措置の延長、
 市たばこ税に係る旧3級品(エコー、わかばなど)の特例税率の廃止
 マイナンバー制度導入に伴う規定の加筆
などです。
議案第33号は国民健康保険税条例の一部改正(専決処分の承認)
 2割、5割軽減対象の拡大
どれも私たちの生活に影響する条例改正です。承認しました。

議案第34号~35号は工事請負契約の締結についてです。
 34号は高根、高萩北、武蔵台小学校の体育館耐震補強改修工事
 4億4千64万円で株式会社矢島工務店との契約
承認しました。
 35号は高麗川小学校を除く5校の小学校エアコン設置工事
 (株)サイエイヤマトと2億3千260万円の契約
これについては、同一入札における同属会社排除の規定が守られていない
可能性があるため、
またこの会社の施工実績を質疑したところ1件しか回答がなかったことから
この議案の承認には反対しました。
反対は私と平井議員の2名でした。
採決後、ある議員から小学校にエアコンが入らなくていいのか、
教育環境の整備を公約にしているあなたが反対していいのか
ということも言われましたが、工事そのものではなく、
入札に疑義があるための反対です。

初議会で明確になった、13:2:1の構図。
議会活動と議会改革の道は険しいと言わざるをえません。
しかし今年度から議会中継が始まります。
多くの市民の目があればきっと前進すると思います。

その議会中継、いつからでしょうか?
やろうと思えば6月議会からできるはず。
私はもちろん6月議会からを望んでいますが、
保守系会派の方々はいつからと考えているのでしょうか。





書こうかどうか迷ったのですが、やはり書いておこうと思います。
今日ある総会に来賓として出席しました。
そこでちょっと信じられないことがあったのです。

前年度決算書の「次年度への繰越金」と
今年度予算案の「繰越金」欄の金額が9万円ほど違っていて、
会場から「違っている」と指摘があったのですが、
「記載間違いです。調べて会員の皆さんには後日正しいものを配布します。」
会計係の説明は一切なく、会長さんのこの一言で終了。
どっちの欄の数字が違うのかもわからないまま。
指摘したかたもそのまま座ってしまいました。

しかも!議事はそのまま進められ、
なんとこの(間違っているかもしれない)予算書が承認されてしまったのです。
しかし会員でもない私が来賓席から意見を言うわけにいきません。

帰って来て時間がたつほど、
これは怖い事なんじゃないかという思いが募りました。
なぜ誰も「これでは承認できない」と言わなかったのか。
なぜ誰も「今確認してください」と言えなかったのか。
なぜ誰も「このまま議事を進めるのはおかしい」と言わなかったのか。
常識的にはおかしいと、誰もが思ったはずなのに。

オフィシャルな場で発言することをしない。
自分の意見を言わない。
とにかくその場をやり過ごす。

そんな風潮は今にはじまったことではないけれど、
明らかに数字が違っているのに
誰も追及しないし、
その場で最善策を尽くさない。

どんなに「反対の声」を上げても
強い者に物事を「粛々と」進められてしまう世の中にあって、
「疑問の声」さえもあげなかったら・・・
考えれば考えるほど怖いことです。

どこでも誰でも、たとえその質問が的外れでも
たとえその意見が間違っていても、発言できる人になるには、
発言できる場にするには、どうしたらいいのでしょうね。
やはり子どもの時からの訓練でしょうか?






選挙のふりかえりをしたいと思います。

投票率は48.97%。投票者数は有権者数46,021人に対し22,536人。
やはり50%いかないだろうという予想どおりでした。
昨年の衆議院議員選挙の日高市の投票率が54.39%でしたから、
身近な選挙より国政選挙のほうが市民の関心が高い傾向は変わりませんでした。
無効票が305票という多さも、選びたい候補者がいないという
厳しいご意見の表れだと受け止めています。

全国的なこの政治への無関心をどうしていくかは、
選挙権を持つ年齢を18歳に引き下げるにあたり
重要かつ喫緊の課題です。
投票率UPのための取り組みを議会、市、市民、教育者みんなで
やっていかなければなりません。

さて私の選挙活動ですが。
選挙カーを出さず、拡声器を抱えて軽自動車か徒歩で市内をまわり
約200か所で演説しました。
運動員はいわゆる寄せ集めメンバー。
選挙を手伝うも初めてという若者や友人たちでした。
選挙事務所は自宅。小さな看板を立てただけで、
近所の人も「ここ?」と言う感じだったと思います。実際あまり人も来ませんでした。
公選ハガキも270通ほどしか出しませんでした。
多数の有権者に出すより、友人からその友人へ推薦文を書いてもらう方法です。
朝駅に立ったのも数回でした。
80歳の母に朝から負担をかけたくなかったからです。

姿が見えない、声が聞こえない、どこで何をやってるんだ、
そんなやり方で勝てるわけがない・・・等々、
支援者や有権者の方のご批判もありました。
政策を子育て支援に絞ったため、高齢者の方に叱られたりもしました。

でも私は以前から選挙カーの大音量での名前連呼にはうんざりしていたし、
それを自分がやるのには強い抵抗がありました。
しかもそれは、
(レンタル料+ガソリン代+運転手代)×7日間×候補者数の
公費(税金)を使って走っているのです。

もちろんそれは資金のない人でも立候補できるための法の配慮でもあります。
しかし、決して「あと一歩、あと一歩です!」とか「主人をよろしくお願いします!」
などと訴えるためのものではないはずです。

しかしそうはいっても、今までと違った方法をとるのは勇気が要りました。
そんなとき、ネットを通じてある出会いがありました。
その女性は以前、ある40万都市で市議をしていて、
選挙カーも公選ハガキも使わずに当選してきた人でした。
今は子育てのため日高の近くに住んでいますが、
この出会いが躊躇する私の背中を押してくれました。
「人生は出会い」。本当にそう思える出会いでした。

そして私は知りたかったのです。
年に4回、みんなの会in日高の会報「みんなの声」を各1万部
市内にポスティングし、私や会の考えを訴えてきたこと、
細々とでも子どもの活動をし、障がい者の方ともつながってきたこと。
こういう活動がどれくらい市民の皆さんに届いているのか、
「日頃の活動」「地道な活動」の効果がいかほどのものか、
先の市長選でお示しした35のマニフェストを評価してくださった方が
どれくらいいるのかを。

現職であれば、過去4年間の仕事ぶりを有権者に審判してもらい、
私のように元職であれば浪人中の活動を評価してもらい、
新人であれば、これからどうしていきたいのかを訴えていく。
地域や情や付き合いでなく、真剣に市の将来を考えて投票すべきです。
候補者も有権者もそろそろ意識を変えるべき時なのではないかと思います。
でも今回はその意識の変化が少し見えた選挙だったかもしれません。

ほかに、
私は地元出身という強みもあり、
自分や母、子どもたちの友人や知り合いが多いことは有利でした。
フェイスブックとブログも多くの方が見たくださったようです。
公報に入れたQRコードが便利だったと何人かの方に言われました。
詐欺的に(笑)きれいに作っていただいたポスターの効果もあったでしょう。
お金がかかる選挙に疑問を持っていた方たちの票も入っていると思います。

1,826票、3位という私への皆さんの評価に身が引きしまる思いです。
もちろんこの中にも付き合い票や、
あまりに地味な運動に同情票(?)もあるかもしれませんが、
この票数の重みを忘れずに、これから4年間議員活動をしていきます。
みなさまのご支援、叱咤激励よろしくお願いいたします。

選挙費用については後日ご報告いたします。






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