田中まどかのブログ~まどから風を~

日高市議会議員 田中まどかのブログです

2015年03月

26年度の寄付額が1億円を超えたと、鶴ヶ島市のふるさと納税が話題ですが、
「ふるさと納税の効用は、歳入増、地域産業活性化、観光客誘致、移住促進など
様々だが、その最大にして画期的な効用は
自治体職員のマーケット感覚が鍛えられることだ」
と、人気ブロガーのちきりんさん。
 
公共事業費や地方交付金などの霞が関から降りて来るお金を
ただ待ってるんじゃなくて、
不特定多数の「納税者」のニーズを把握し、
「市場」から選ばれるためにどうしたらいいか考える能力が鍛えられるのだと。
なるほどね~。
そういうマーケット感覚って、今まで公務員には必要なかったものね。
常に「待ち」の体でよかったんだもの。

さらに言えば、自治体職員にとってふるさと納税は、
マーケット感覚が鍛えられるだけじゃなくて、
納税(寄付)の返礼に特産品を選んだり、観光の企画を考えたりする過程で
自分の自治体のいいとこ(価値)を見つける作業することが、
今後の仕事に役立つんじゃないかな、と私は思います。

昨日は、NPO法人エコ・コミュニケーションセンターの森良(もり りょう)先生の
ファシリテーション・スキルアップセミナーを受けました。
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その場にいるみんなが平等に意見が言えるよう促し、
学習や話し合いを民主的・建設的に進め、
そのプロセスをみんなが共有できるようにしていくことをファシリテーションといい、
その役割をする人のことは、司会や進行役とも違う、
もともと日本にはない概念なのでヨコ文字のまま「ファシリテーター」と呼びます。

もちろん一日ではとても学びきれないのですが、
昨日は「質問力」と「書いて共有する」スキルを学びました。

本質を問い直すような質問、核心をつく質問、気づきを促す質問。
発言者に寄り添う質問、時には挑発的な質問。
その場に貢献する質問とはどんな質問か?

言葉を文字に落とす。視覚化する。
言葉どうしを関連付けたり、分類したり、対比させたりして
参加者の様々な意見をまとめ、発見や合意につなげていく。
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私たちにありがちな会議といえば、前回の決定事項もわかっていなかったり、
人の話を聞けない人がいたり、自分の意見を言えない人がいたり、
やたら声の大きい押しの強い人に振り回されたり、
時間ばかりかかって一向に着地点が見えなかったりします。

下駄箱会議というのもありますね。
本来の会議で言うべきことを言わず(言えず)、
会議が終わってから陰でぐちぐちと言う。最低です。

学校でも、地域でも、会社でも、その場にいるみんながきちんと意見を出して、
対立を越えて納得や合意に至れば、いざ実践となったときに
本当に協力し合えるのではないでしょうか。

ファシリテーション・スキルはファシリテーターだけが持つべきスキルではなく、
学習の場や話し合い参加するすべての人が持っているべきスキルなのだと思います。

市民にも、議員にも、首相にも身に着けていただきたいスキルです。






今夜のNHKのニュースで、「なぜ地方議会に女性議員が増えないのか」という特集をしていました。
夕食を食べながら家族で見ていたのですが、女性が立候補をあきらめる大きな要因に
「家族や周囲の反対」というのが出たとき、
高校生の息子がぼそっと、「お母さんって、そこんとこ何気にスルーしてるよね」。

私が最初に市議補選に出たとき、夫は反対しました。
そこを当時「みんなの会in日高」の代表だった平井久美子氏が説得してくれたのです。
息子と、母と、まだ存命だった父には「出ますから」と半ば事後承諾でした。
すでにひとり暮らししていた娘たちには了解すら求めなかったように記憶しています。

今回の立候補に際してもとくに了解を求める気はなかったし、
夫は「今度、どうすんの?」と向こうから聞いてきたくらいです。
私の母はもともと「もっと社会で女性ががんばらないと!」という人ですから問題ありません。
私は恵まれています。

世間では、女性に限らず、選挙に立候補すると言ったら家族が反対するのが普通なのでしょう。
私がよく聞くのは以下のような理由です。
実際似たような理由で立候補をあきらめた人も知っています。

「地域の現職を差し置いて出るわけにはいかない」
「落ちたら恥ずかしくてここにいられない」
「なんでまた政治の世界なんかに」
これに女性だと「女のくせに」が加わります。

でも議会でやりたいことがあるなら、政策がちがう現職にひるむことはないし、
国民が権利として持っている「被選挙権」を行使して恥ずかしいなんて思う必要全くないし、
生活のすべては政治につながっているんだから、
政治家を目指すことが卑しいみたいに言われる筋合いはない。
まして今どき、女だから就いてはいけない職業など存在しません。

なんとか「女だから」「母親だから」「嫁だから」が
議員に限らず職に就くことを断念する理由にならない社会にしていかなければ。

来月の県議選は無投票の可能性大ということですし、
市議選にも新しい女性候補はいないみたいだし、男性の新人も何人でるのか・・・
議会不要論を否定できないようななさけない議会でも、そこが市政を決定してるんです。
なんとか本当の意味での市民のための議会にするために、
多くの(新しい)候補者が出てくることを願ってやみません。





ウイリアム王子が来日し、福島や宮城の被災地を訪問されている。
連日ニュースで報道されているが、その映像を見てゲゲッと思った。
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通訳の女性以外、全員男性なのだ。
この写真では通訳の人も王子の陰に隠れてしまっている。
動画ではこの面々にSPがぞろぞろついてくるので、
それはもう怖いくらい男ばっかり。

これが日本のお・も・て・な・し なのか。
いや、おもてなしは関係ない。
つまりそういうポジションに女性がいないということだ。

この映像が恥ずかしいと思わない安倍さんに
「女性が輝く社会へ!」とか言われてもね。

日ごろからこういう映像にはすぐに違和感を感じるようにしたい。
放射性土壌の一時貯蔵施設の住民説明会とかの映像にも
ほとんど女性の参加者が居ず、年配の男性ばかりが映っている。
つまりそういう場に女性が出ない、出られない、出さないってことだ。

政治の場への女性の進出もなかなか進まないけど、
地域の意思決定の場にもまだまだ出られていない現状がある。





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