息子が帰って来るなり、「これから先生が来る」と言う。
クラスの10人ほどでA君のメガネを取り上げて回したらしい。
息子いわく「おれは回ってきたメガネをそばの子に渡しただけだ」。
だけどそれが誰のメガネなのか彼は知っていたし、
A君が「返せ」と言っているのも知っていた。
先生方はそれを「いじめ」と判断し、厳しく対応した。
いじめた生徒たちをまず叱り、当人同士で話をさせ、反省文を書かせた。
彼らは謝り、A君も彼らを許した。
そして担任と学年主任が分担して10人の家を回って保護者に話しに行った。
A君の保護者にも説明をした。
クラスの女子たちに言わせると 「いつもの悪ふざけだよ」。
先生方はそれも知っていた。
いつものこと。
仲がいいからやっている。
でも今日は厳しく叱った。
きっと「悪ふざけ」の中に「あやうさ」を感じたんだと思うし、
釘を刺す「潮時」と判断したんだと思う。
機をみて、適切な、そして時間をかけた丁寧な対応をしていただいてありがたい。
息子がとりわけショックだったのは、ふだん穏やかな校長が怒ったことらしい。
彼は日頃校長先生と教頭先生のことを
「すっげーいい人」「チョー優しい」と言っている。
そんな人が激しく怒ったことで、改めて事の重大さに気づいたようだ。
信頼している人から怒られる。これが一番効くんですね。
A君と息子は幼稚園からずっと一緒だ。
謝罪の電話を入れたら、お母さんが、
「事が大きくなちゃって、この子のほうがびっくりしちゃってるみたいよ~あはは~」
といつものように明るく笑ってくれた。ありがたい。
普段からの信頼関係。本当にこれが大事ですね。
もちろん息子とは話し合いました。
「おれは回しただけだ」と思っているうちはダメ。
A君の気持ちをよく考えてほしい、
そして、これからは同じような場面でどう振る舞うべきか考えてほしいと伝えました。
夕食は唐揚げ。
大皿に山盛りの唐揚げを、息子はいつもどおり平らげた。
は~・・・
ほんとに反省してる???