田中まどかのブログ~まどから風を~

日高市議会議員 田中まどかのブログです

2012年09月

湯浅誠さんの新刊 『ヒーローを待っていても世界は変わらない』 を読みました。
 
ホームレス支援、年末派遣村、内閣府参与など、貧困をなくすために
尽力してきた湯浅さんの言葉は、
柔らかい穏やかな文章とはうらはらにズシンと胸に響きました。
 
「自分でない誰かが金を出して、自分でない誰かが調整してくれて、
しかも自分が思ったとおりに決めてくれるのを待っていても世の中は変わらない」
 
小泉政権、民主党への政権交代など、期待しては裏切られたことも忘れたように
今また橋下待望論が渦巻いています。
 
ヒーローはいないのに。カリスマなんていないのに。
それを望むことがどんなに危険なことかも考えず突き進む怖さを感じている
最近の私にはドンピシャ、ジャストフィットの一冊でした。
 
この中で湯浅さんは、どんなに弱い立場の人でも、
その存在や経済活動は世の中に影響を与えていることを実例をもって示しています。
 
そして小さくてもできることをひとつひとつやっていき
問題を改善していくことの大切さ、
少しでもいい方向にいくようにひとりひとりが務める大切さを
説得力をもって説いています。
 
また、クールにお金の話や政府の内側の話も書いていて、
そういう意味でも説得力ありました。
 
示唆に富むことがたっくさん書かれているのですが、
私が一番印象に残った言葉は、
 
「(どんなことにも)一気にどんとひっくり返るような魔法はなく、
隅(コーナー)のないオセロのように一個ずつ地道に反転させていくしかない」
 
何をしてもはかばかしくない。
ニュースを見てはうんざりしてばかり。
 
そんな毎日でも、あきらめずひとつずつ、少しずつ・・・。
 
興味のある方はぜひ一読を。
 
 
 

 
主催は入間青年会議所。
日高でもこういうのが開かれればいいのに。
個人や小さな団体が開いてもなかなか人が来ないでしょ。来る人かたよるし。
だいたい候補者に断られちゃうだろうしね。
青年会議所、日高にないもんなあ・・・

小さな字の長い難解な文章を読むのはつらい。
とくに老眼が進んでくると、読み通すことさえ難しい。
 
でも注意深く、とりわけ小さい字で書かれた最後の一行とか、
なにげなく滑り込ましてある文言を見落とさないようにしないと
「え?そんなはずでは・・・」ってことになりかねない。
 
最近スマホに変えた。
30日間無料アプリとやらをごっちゃりとつけてくれたが、
「お客様から解約のお申し出がないと、2ヶ月目から有料になります」ですと?
私のようにずぼらなお客様は請求書が来てからビックリするんだろうな。
 
保険の契約書だって、どんな病気にも対応しているみたいでも、
ちいさーく、「ただし○○の場合は適用されません」とかね。
 
復興予算の19兆円がとんでもない使い方をされているらしい。
NHKスペシャルを見て、これはひどいと思った。
 
岐阜県のコンタクトレンズメーカーの設備投資。
生産量が増えれば仙台の店舗の雇用につながる(らしい)。
 
公安のスパイ・テロ対策のための車両購入。
被災地等の治安維持のため(らしい)。
 
埼玉県と北海道にある刑務所での受刑者の職業訓練。
がれき処理の技術を身につけた人材を(いずれ)活かすため(らしい)。
 
外務省の青少年交流事業に72億円!
海外の若者に被災地を見てもらい、風評被害などを広げないようにする(らしい)。
しかし被災地を見るのは2日間だけ。あとの10日間は京都や大阪の観光地めぐり。
 
沖縄の国道や防波堤建設。
台風対策にいつの間にか地震対策をプラス。
しかも途中までは通常予算でやっていた事業だという。
 
なんでこれが復興予算使って行われるのか、専門家も首をかしげる。
そんな事業が何百件とある。
 
これも、復興予算の基本方針になにげに書かれている
「日本全体の再生のため」という文言をよりどころに各省庁から要求されたから。
 
日本全体の経済復興なくして被災地復興はない、ということなんでしょう。
 
その一方で被災地の商店街から出された補助金申請は却下された。
クーラー効いたオフィスで、役人が机の上で
電卓たたいて出した請求はとんでもないものでも通ったのに、
何十人もの人が生活と町の再建をかけて、
4ヶ月かかって議論し書いた計画書は葬られてしまった。
 
被災地のために使うから増税もしかたないとみんな思ったのに。
結局抜け目のない人たちに喰われてしまうのでしょうか。
 
なにげない一行、すべりこませた官僚は「してやったり」と思ってるのかな。
こういうことでお金や人がいいように使われて、
結局ほんとうに必要なところに使われない。
 
国に限らないけど。
 
 
 
 
 
 

昨日今日、平成23年度決算の審議を傍聴。
 
審議の目的は、予算がどう使われたのか、
その効果、成果はどうだったのかを検証し、
それを来年度以降の予算組みに活かすこと。
 
印象はやはり「セレモニー」でした。
決算審議は、えてして委員自体に「終わったことだから」「今さら言っても」
という思いがあることは否めない。
 
だからといって「一応審議はしました」というアリバイづくりや
「決算さんさようなら」という送別会では困ります。
「次に活かす」という目的が理解できているなら、
決算書や成果書を読み込んで、質すべきは質すはず。
 
議員ならあたりまえだけど。
 
昨日今日見て、準備万端、資料を読み込んで、
自分が質疑することを整理し、一番多く、
そして今後の予算組みに貢献する質疑をしたと思われるのは
共産党の伊藤議員だけでした。
 
民主党の横山議員は興味深い根本的な質問をするのですが、
「決算の数字や成果に沿った質疑でないから、一般質問でやって」
とほかの委員から言われてしまう。
本当は大事な質問なんだけどな・・・。
 
日高市議会の決算審議では、根本的なことや理念を質すような質疑は
なぜかNGなのです。
根本や理念こそ予算組みに重要なのに。
執行部側だって、そこ訊いてほしい!って思ってるかもしれないのにな。
 
決算特別委員は8人。
そのうち質疑を全くしない、またはほんの1,2回だけの委員が複数いました。
一年間の予算執行の結果を見て質疑することがない!?
質疑することがないくらい、すべてわかってるってことなのか?
 
今日は午前中、福祉部門だったので、
つっこんだ質疑がたくさん出ると思ったのですが
以前訊いたことあるような質疑ばかり。
福祉に強い(はずの)○○党の委員は質疑なし。
期待してましたのに。
 
すみません、以上(以前の)自分を棚に上げての発言ですm(__)m
 
 

身内の不幸などもあって、ずいぶん更新をさぼってしまいました。
 
今月半ばに予定されていた市長と議長の韓国・烏山市訪問が、
「諸般の事情を考慮し」取りやめになったそうです。
 
竹島問題は大きな問題で、うかつな行動はできないと思うのも無理はないと思います。
市長も議長も悩んだ末の苦渋の決断だったでしょう。
 
でも、逆にこんな時だからこそ市民レベルで交流し、
「国と国は難しい局面だけれど、私たちは市民同士、手を取り合いましょう」という
姿勢を見せるいい機会だった、という見方もできます。
 
私などが言うまでもなく、高麗郡建郡1300年を控え、
日高市と烏山市のつながりを強くしていきたい時期です。
竹島問題の行方がどうなるかわかりませんが、
第5次総合計画にものせ、市をあげて取り組んでいる
建郡1300年プロジェクトの成功をこの局面からどう導いていくのか。
訪問取りやめの決断も厳しかったと思うけれど、
これからの道筋のほうが厳しいかもしれません。
 
少年サッカーの交流も中止になり、本当に残念です。
 
ちょっと前にネットで話題になった動画です。
 
こうやって両国の人々がハグしあえる日が来るためにも、
歴史的に韓国と関係の深い日高市にできることがあると思うのです。
 

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