田中まどかのブログ~まどから風を~

日高市議会議員 田中まどかのブログです

2012年01月

婦選会館での研修2日目。
今日の講師は前宮古市長で岩手県立大教授の熊坂義裕氏。
 
穏やかかつユーモアのある話しぶりで、会場にはしばしば笑いもおきましたが、
震災当時医師に復帰していた氏が、500体以上もの検死を行ったこと、
そのご遺体の悲惨さ、自分の医院にカルテのある方のうち
90名ほどが亡くなってしまったことなど、
ときどき本当に無念そうに話す様子に、
聴いているこちらも何度も涙が出そうになりました。
 
パワーポイントで現地の写真をたくさん見せていただきましたが、
同じアングルの被災前と被災後の写真のあまりの違いに絶句でした。
宮古といえばスーパー堤防があり、全国、世界各国から視察団が来るほど、
津波に対しては一番強いと言われていた自治体でしたから、
前市長の無念さはいかばかりでしょう・・・。
 
しかし今は医師として、被災地の「心のケア」に重点をおいて活動されているそうです。
トラウマやストレス、仕事がないことで、DV、離婚、アルコール依存、自殺などが増えることは確実で、
それらを防ごうと、全国から専門家の理事、運営委員を集め、
相談や寄り添い支援をする法人を立ち上げたんだそうです。
 
昨日の堂本暁子さんと同様、要職を退いても衰えない行動力に驚きます。
 
午後は気仙沼市議と郡山市議のおふたりから、
現地の状況や震災時にどう市民を支援したか、今どういう支援活動をしているか、
放射能問題についてどう対応しているかなどについてお話をうかがいました。
 
気仙沼市議の家の前から撮ったという、
津波が町をのみこんで500世帯くらいが流されていく映像も見せていただきましたが、
それはもう目を覆いたくなるようなショッキングなものでした。
 
日高市は津波の心配はありません。
地震による被害もこれまでのところありません。
なぜか台風も、放射能雲も上手によけて通ってくれて、
本当に災害が少ない町です。
 
でもしっかりと防災は考えなくてはならないし、
避難者の受け入れなどについてもきちんと考えておかなければいけないでしょう。
 
今日は最後に意見交換の時間がありましたが、
各自治体のさまざまな被災地支援の事例をききながら、
さてわが日高市は何をしただろう、被災地のことを真剣に考えて、
そして自分たちの頭と体を使って、あるいは身を削って
なにか支援できたのだろうか??と考えてしまいました。
 
熊坂さんが怒ってらしたテレビキャスターの言葉
「私たちは決してこの震災を忘れない」
 
「忘れない」だって?震災は今まだここに現実にあるんだっ!
 
細くとも長く、そしてひとりよがりにならない着実な支援を続けていくことが大事ですね。
 
 
 

最初の選挙のときからお世話になっている市川房枝記念会での
政治参画フォーラムに平井議員と参加してきました。
 
テーマが「震災復興~新たなまちづくりを目指す」だったこと、
それに講師が元千葉県知事の堂本暁子氏、
議会改革についての第一人者、法政大学教授の廣瀬克哉氏という
ビッグなお二人だったので、定員をはるかに超える参加者でした。
 
まず、堂本さんが、「災害とジェンダー」と題して、
災害時や復興における男女共同参画について話されました。
80才とは思えない迫力あるお話。
被災地支援もネットワークをつくってされているそうです。
 
制度化された慣習、権力配分、資源配分のあり方が、
女性にとって不利であるがために、
とくに災害時には男性より脆弱な状況になってしまう。
なによりも平常時における男女共同参画の確立が、
真に災害に強い社会をつくる最大の要因となる、というお話でした。
 
もちろん、男女差だけでなく、障がい者、高齢者、子ども、貧困者などへの
目線も忘れてはならないと説き、
さすがは参議院時代から知事時代、ずっと男女共同参画や障害者政策に
力を注いできた方です。敬意と共感。
 
廣瀬克哉氏のお話は、「日高を変えたい市民の会」でお呼びしたときに
一度聴きましたが、今日は災害復興という究極のまちづくりがテーマだったので、
総合計画の基本構想から地方自治、行政と議会の関係性まで、ほんとうに濃い内容でした。
 
災害からの復興ということを抜きにしても、
すべての自治体、すべての地方議会について言えることばかりでしたので、
今後の議会活動や議会改革にも活かしていきたいと思います。
 
災害時の議会の役割については、やはり参加者みなさんが考えていました。
日高市議会では私と平井議員が提案した案すら無視されていますが、
すでに議会災害時行動マニュアルを作っているところや、
議会基本条例に盛り込むことを検討している議会もありました。
廣瀬先生も「普段考えていないことは急にはできない。議会としての役割を果たすためにも
メニューを用意しておく必要がある」と言っていました。
 
イメージ 1
 
講義後の交流会。
背を向けているのが
廣瀬克哉氏。
 
各地の女性市議、県議、
大学教授など、50人ほどの参加者が交流。
 
日高市選挙管理委員会の
不正処理についての調査
のときにも、ここで知り合ったベテラン市議の方にアドバイスをいただいた。
 
埼玉県の男女共同参画政策に関わっている方とも懇談できました。

 
日高市では市民に2台の放射線測定器の貸し出しを始めました。
安心安全課にお問い合わせください。
 
みんなの会in日高でも市と同じ機種「PA-1000 Radi 」(掘場製作所製)を1台購入し、
市民のみなさんに貸し出ししています。
希望される方は下記までご連絡ください。
 
    『みんなの会in日高』 連絡先
     〒350-1231
      埼玉県日高市上鹿山101-2 ファミールアイド B102
        TEL&FAX 042-985-2664
       (月・火・水・金 11時~15時)
        
mail:workshop_hirokawa@ybb.ne.jp
 
イメージ 1
no iframe
 

国際興業バス飯能営業所の撤退については、
地域住民の生活に関わる問題として、
飯能市でも日高市でも大きな関心事になっていますが、
先日市長から議員宛にFAXが届きました。
 
国際興業がその撤退時期を当初の予定の平成25年3月末から1年間延長し、
平成26年3月末とすると報告してきた、という内容でした。
どういう経緯でそうなったかはわかりません。
企業ですから、もちろん採算性は考慮した上なのだと思いますが、
市民住民の生活を支えている企業としての使命感があったと信じます。
 
以前にも書きましたが、通勤通学、買い物や通院、文化享受などを
保証するためにも、公共交通がなくなるという事態は避けなければいけないと思います。
名栗や横手台の高校生、大学生にとっては教育を受ける権利すら奪われてしまいかねない。
 
市はバス側に今後も後継事業者へのスムーズな引き継ぎを要請していく、とFAXにはありました。
路線をそのまま引き継いでくれる事業者が見つかるといいのですが。
 
住民もなるべくバスを利用して路線維持を支えなければいけないと思います。
私もふだん自分の車での移動がほとんど。
つべこべ言わずに私が利用しなければ。
 
 

イメージ 1
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
家の前の道から撮った今朝の日和田山。パウダーシュガーがかかっておいしそう。
 
家の周りの雪かきをしようと思ったのに、バリバリに凍っていて、
金属のスコップも歯が立たない~。
昼頃、やっと北向きの部分もゆるんできたので、
おばあちゃんがひとりで暮らしている向かいの家の階段を雪かき。
いや、雪かきではなく氷はがし。
階段の形にバリンと板状にはがれる。
バリンとはがしては陽の当たっている道にガシャーンと投げる。
バリン、ガシャーン、バリン、ガシャーン・・・
あ~おもしろかった!!ストレス解消~~!
 
今日は救急車のサイレンを何回も聞いた。
明日も凍っていそうだから、みなさん気をつけてケガしないでくださいね。
 
明日、明後日は議会運営委員会の視察研修。
私は委員ではないので行きませんが、
委員のみなさん、議会改革の参考になるような情報をゲットしてきてくださ~い。
 

↑このページのトップヘ