田中まどかのブログ~まどから風を~

日高市議会議員 田中まどかのブログです

2011年12月

6月議会でも質問した学校防災マニュアル。
3月の震災で明らかになった新たな課題について見直しがされたのかどうか。
 
3月11日、市内の学校の対応には相当ばらつきがあった。
早々に下校させた学校もあれば、通常どおり放課後子ども教室をやった学校もあった。
下校も、一斉下校したところもあればふつうに学年ごとに帰したところもあった。
踏切が開かなくて困ったり、両親が帰宅できなくて1人で過ごした子もいた。
6月議会では、今後そういうことのないようにマニュアル見直しを、という質問だった。
 
そのときの答弁では、休み中に全校のマニュアル見直しについて把握するとのことだった。
で、把握した結果、各校の対応はほぼ同じだったが、想定する地震の震度などに
違いがあったので教育委員会としての基準を示し統一したとのことだ。
 
そして震災以前には想定されていなかった課題
(外部との通信手段、下校方法、保護者の帰宅困難、子どもの心のケアなど)
について盛り込まれ、見直しがされたとのことなので、ひとまず安心。
 
しかし問題は、それが学校内だけで周知されていても意味がないということ。
保護者はもちろん、学校応援団、登下校時の見守りボランティア、地域の方々に
周知されていなければ、地域みんなで子どもたちを守ることはできない。
説明会やプリント、回覧板などで地域にも周知を、と要望した。
答弁は学校だよりや回覧板、地域の集会時での周知に努める、とのことだった。
 
「周知しようとしていた矢先の災害でした・・・」なんてことのないように、
スピードあげて周知に取り組んでほしいと思う。

平成20年に学習指導要領が改訂され、来年度から完全実施されます。
中学の保健体育では男女問わず武道とダンスが必修になります。
 
武道を学習する目的は、対人技能の習得、相手を尊重する精神、
伝統的な様式などを学ぶことにあるという答弁。
ダンスは自分を表現したりみんなで踊る楽しさや喜び、
仲間とのコミュニケーションを豊かにするなどが目的だという答弁でした。。
 
平成18年の教育基本法改正によって、学校教育の中に
愛国心や伝統精神を学ぶということがするりと入ってきました。
その方法として武道があるとしたら、私としてはやはり違和感が否めませんが、
生涯スポーツの選択肢が広がると思えば、子どもたちにとっては
いい経験になると思いたい。
 
実際、うちの息子などは「戦う」ということが苦手で、
球技にしてもサッカーやバスケのように敵味方がぶつかり合う競技より、
バレーボールや卓球のように敵と味方が分かれている方が向いている(と思う)。
まして武道は体育でやらない限り手を出しそうにありません。
 
ダンスとなればなおさらです。
ヒップホップ、ストリート系なら男子でもやっている子がいますが、
創作ダンス、フォークダンスとなると・・・
そうでなくても「恥ずかしい」「みんなの前で踊れるか!」というお年頃。
体育という時間に楽しく経験させてもらえればと思います。
 
質問したのは指導者養成、環境整備、安全面などについて。
日高市は全6校で剣道を学習することになっているので、道具をそろえるのですが
防具や竹刀など備品の入札結果を見ると、
予定額約1225万円のところ、その1/3以下の約379万円で落札しているので
なぜそんなに安く買えたのかをききました。840万円以上の差額です。
「需要を見込んでメーカーが作りすぎ、在庫がだぶつき、市場原理が働いた」そう。
 
それにしても差がありすぎ。いまどき定価で予定額出さないんじゃないですか?
840万円あったら、平井議員が再三要望している暴力防止プログラムCAPは小学校全校で10年分、
給食食材用放射線量測定器なら2台以上買えます。
もっと実情に則した適正な予定額の算出をすれば、
子どもたちのための他の事業や備品購入や環境整備に回せるのに・・・。
 
そして指導者養成。
質問時間が足りなくて再質問できなかったのですが、
思春期の子どもたちに特にダンスの指導は難しいだろうなあと思います。
それに男性体育教師に創作ダンスの見本を見せろと言っても「お気の毒」としか・・・。
「俺だってこのくらいしか踊れん!だからみんなも恥ずかしがらずに踊れ~~」っていうのなら
それはそれで意味があるかもしれませんが・・・
 
ダンス本来の「自分の体に向き合う」「一緒に踊る人の呼吸や動きに合わせる」
「自分の気持ちを表現する」といった繊細な部分まで指導できるか?
実はそれこそ思春期に学んでほしいことなのですが。
 
私はモダンダンスを習っているのですが、この前のレッスンで
一つの振り付けを曲調の全く違う3つの曲で踊るという経験をしました。
最初は坂本龍一の「戦場のメリークリスマス」で。
次に曲名はわからないのですが、おしゃれなブルースっぽい曲で。
そして最後になんと吉幾三の「雪国」で。
 
もう何年も習っているのに、これは目からウロコでした!
同じ踊りが曲によって印象が全く変わる。
踊っている気分も全く変わる。
踊るって楽しい!と心から思いました。
こういう経験をしたら、中学生もはまるんじゃないかな~と思いました。
 
剣道はやったことないのでわからないのですが、
剣道本来の「厳しさ」や「楽しさ」を生徒に伝えられるか、が大事なのかなと思います。
 
で、そのためには剣道もダンスも必要なら外部指導者を採用しても
いいのではないかな、と思っているわけです。
 
 
 
 
 
 
 

一般質問が終わりました。
私は今回、
1.市民を放射性物質汚染から守る対策について
2.平成24年度からの中学校のダンス・武道必修について
3.学校防災マニュアルの見直しについて
質問しました。
 
持ち時間は60分ですが、今回は時間が足りなかった・・・
再質問は、しようと思っていた半分もできなかった。失敗!
 
でも、一番ききたかった放射性物質汚染対策については、
とりあえず全部きけました。答えには納得できてませんけど。
 
放射能をめぐる状況は日々変わり、
連日各省庁の新しい方針や基準が発表されたり、各自治体の取り組みが報道される。
しかも2日前に同じテーマで質問した伊藤議員への答弁をふまえたものにしたかったので、
質問日前日に原稿を書き直しました。
 
日高市の除染基準は地上1センチで毎時1マイクロシーベルト。
でも、国際放射線防護委員会の基準である年間被爆量1ミリシーベルトを守ろうとしたら、
毎時0.23マイクロシーベルトじゃなきゃおかしいんですよね。
日高市のHPに載っている計算式でもそうなるはず。
なのに毎時1マイクロシーベルトから見直そうとしない。
 
確かに日高市の基準は埼玉県の除染基準と同じです。
そしてそれは地上1メートルで毎時1マイクロシーベルトという国の除染基準より厳しい。
 
でも川越市の除染基準は0.3,鶴ヶ島市、東松山市は0.23,坂戸市は0.25,
桶川市や滑川町は0.19なのです。
市は「近隣自治体の動向を見て対応していく」というお得意の答弁を今回もしているけど、
それなら近隣自治体を見て早く見直してほしい。
しかもこれまでの、空間線量が高そうな場所329カ所での測定で、
最高線量が毎時0.23マイクロシーベルトだったから
すぐに基準を下げても今のところ除染すべき場所は1カ所だけなのに。
 
これは質問のなかでも言ったのだけど、
これだけインターネットが普及した今、市民は
どこの自治体がどんな取り組みをしているか容易に知ることができるのです。
どこの除染基準が厳しいか、どこの市が何カ所除染したか、
どこの自治体が給食食材についてどんな検査方法で検査しているか、
そしてどんな公表の仕方をしているか、当然較べられるんです。
 
そんな中で、日高市は除染基準が毎時1マイクロシーベルトだと。
給食食材の検査はしていない、産地も公表していないと。
これを見た市民はどう思いますか?
やはり放射能対策後進自治体と思うんじゃないでしょうか。
市民の安心と行政への信頼を得るという意味でも、ぜひ除染基準の引き下げを!
 
給食については、やっと今議会で、1食分の線量検査を外に委託してやるという答弁がありました。
食品用の検査機器を導入しての独自検査については
「冷静に判断し、適切に対応していく」という、
前向きなのか後ろ向きなのかわからない答えでした。
 
しかし今までは、「国・県の基準をクリアしたものを使っているので安全です!」
と言い切って、「検査、公表は考えていません!」と言っていたんです。
そして二言目には「県のHPを参考にしてください」と。
 
でも、あらっ?県のHP見たらあちこちの干し椎茸から放射性セシウムが
1キログラムあたり100とか300とか450ベクレル出てるじゃない!
で、給食献立表見たら干し椎茸が2日に1回使われているじゃない!
「不検出のもの使ってます」って、じゃあどこの干し椎茸なの?
産地公表も独自検査もしてないからわからないじゃない!
・・・・っていうことになっていたんです。
 
それからすれば少し柔軟な感じになってきたのでしょうか?
うーん、真意が読めません・・・。
 
武道・ダンスと防災マニュアルについては次回に。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

信じられない光景だった。
議員が傍聴者に向かって「あんた、なんなんだ!」と怒鳴ったのだ。
 
前回お伝えした8日の常任委員会。
暫時休憩中に私が質問していたとき、
執行部側の回答に固有名詞が出てきそうになり、
守秘義務から、傍聴者に休憩中は退室してほしいと執行部が要請した。
(委員会では「休憩中」に録音記録を止めて非公式に質疑が出される。
その中から記録に残したい質疑を休憩を解いてから正式に質疑し記録する)
 
退室の理由を委員長がきちんと説明し、傍聴者に対し丁寧に退室を「お願い」するべきだった。
しかし命令するように言ったため、ひとりの傍聴者が「納得いかない」と怒り出した。
そのときも、「守秘義務をおかさないためです。傍聴規則もありますから、
申し訳ないですがいったん出ていただきたい。休憩がとけたらお呼びします」
と委員長がわかるように言えばおさまったのだ。
 
そこであろうことか、ひとりの議員が「出ろと言ったら出ろ、あんた、なんなんだ!」
と傍聴者に向かって威嚇したのだ。
本会議場とちがって委員会室は狭い。
傍聴者と議員の境はない。もう息がかかるところまで接近して怒鳴り合っている。
 
ほかの議員が中に入り、なんとかおさめてもらって退室していただいたが、
ありえない!傍聴者には何の落ち度もないのだ。
 
その後私は非公式の質疑を続けたが、そこでも不快なことがたくさんあった。
しかし、傍聴者がいない中で(つまり公開されてない場で)起こったことについては
今回ここには書かない。
 
休憩が解かれ、再び傍聴者が入ってきたとき、
私がその方たちに「お待たせしました」と言ったのが、また気に障ったらしい。
「なんであんたが言う」「そんなこと言う必要ない、委員会をなんだと思っている!」
と委員長とさきほどの議員に責められてしまった。
 
私はふつうのことをしたまでだと思っている。
せっかく傍聴に来てくれた市民をこちらの都合で外で長時間待たせたのだ。
「お待たせしました」と言うのがふつうではないのか?
しかも傍聴者の前で「傍聴者に対してそんなこと言う必要ない」って・・・言う?
 
異常だ。
 
議員の品格?その前に人としてどうかと思う。
 
それがために平常な形で審議できないほどに議会がざわついている。
なんとか落ち着いて審議できる環境に戻したい。
(戻したいっていうのも正直ちがうのだが・・・)
 
これではまったく市民のための議会になっていない。
ほんとうに申し訳ないと思う。
 
 
 
 
 
 

先日報道された、ある法人が所有する土地に対して、
10年以上定資産税を取りすぎていた、という事件。
8日、私が所属する総務福祉常任委員会の12月補正予算審議の中でとりあげた。
 
今回この法人に対し支払う返還金は41,269,700円。
うち返還加算金(利子)は10,985,100円!!!
加算金は市の持ち出し。(つまり税金)
 
問題はそれだけではない。
この土地に対しては平成22年度にも740万円の返還金が発生している。
(このことを私はある市民の方から教えていただき、自分なりに調べた。)
 
同じ土地に、しかも2年に2度返還金を支払っている。
1度目(一つの土地の中に市街化区域と市街化調整区域があったため、
調整区域の分の都市計画税を22年間さかのぼって返した)の時に、
今回(崖地補正をしていなかった分を10年間さかのぼって返した)の崖地を
発見できなかったのか。そこが問題。
実際見ればわかりそうなもんだ、と思うのは素人考えなのか。
土地の評価はとても難しいということはわかるが・・・。
 
返還金が地方税法で時効とされている5年を超えた分も支払われるのは、
市に「日高市固定資産税に係る返還金取扱要綱」があり、
証明できるかぎりさかのぼって返す、となっているからだ。
裁判の判例でも5年を超えた返還を認めているものが多い。
納税者の権利を守り、行政への信頼を確保するという目的で、
同様の要綱は全国ほとんどの市で設置されている。
 
とにかく市のミスによる損失を市民の税金で支払わなければならない。
市民からいえば「なんで!?」という話だ。
 
しかし他の土地に対しても税の取りすぎがないかどうか調査し、市民の信頼を取り戻すべきだ。
そして今回のようなことのないよう、再発防止に徹底的に取り組んでもらいたい。
税の公平性、納税者の権利保護を言うなら、
気づかないだけでいまだ納めすぎている人や、返還加算金を支払わされる市民にとっての
公平性や権利も同じく考えなくてはならない。
 
日高市に限らず、節税意識の高まりもあり、また固定資産税を取られすぎていないかどうか
調査するコンサルタントが中に入る例もあって、返還金が多く発生している。
日高市では年間20~30数件あるという。
専門性の要求される固定資産評価だからこそ、
きちんとその専門性を備えた職員が、きちんと仕事をしてもらいたい。
 
返還金取扱要綱が公開されていないのも問題。
すぐにHPの例規集に載せるよう要望した。
 
補正予算についてはこのことをはっきりさせないと承認できないから
きちんときいておかなければならないと考えて追求した。
市側は隠していたわけではないだろうが、2度にわたる返還金をこの場で認めた。
その上で再発防止を誓った。
様々なやりとりの末、私なりに納得いったので補正予算には賛成した。
 
今回委員会でこのことを質したのは私だけだったが、
私にとっても傍聴者にとっても、この委員会は本当に不快な委員会だった。
異常な委員会と言ってもいい。
原因はすべて議員側にある
このことについては次回に。
 
 
 
 
 
 

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