なんか使い倒されている感じの「絆」って言葉ですが、
震災のあと、普段からの近所、友人とのつながりが大切だということを
みんなが痛感したと思います。
それを地道に続けている人が日高にもたくさんいらっしゃると思いますが、
その一つ、清流地区で数ヶ月おきに開かれる「清流青空マーケット」。
これは無農薬で自家採取可能な種を育てている「たねの森」の紙さんご夫妻が
地域交流を目的に開いているマーケットです。
昨日はあいにく青空ではなく、清流公会堂での開催でしたが、
写真のように、老若男女でごった返すほどの盛況ぶり。
そこでつどい、買い物し、食べ、会話し、知り合っていく。
若い人が手作りのパンやお菓子やアクセサリーを並べるとなりで
地元の農家さんが野菜やその加工品を売る。
お互いに紹介しあったり、作り方を教え合ったりして交流していました。
こういうことを「外から」入ってきた若いひとたちがやっている。
もちろん応援してくれる地元の人たちの協力なしにはできないけど、
たぶんいいようにとる人ばかりとは限らない。
日高に限らないけど、保守的な土地では「よそ者」は歓迎半分、目障り半分なのだ。
でもこれはマーケットに来ていた地元のおばあちゃんが言ってた言葉ですが、
「だからって、地元の人が何したっていうの?してない人ほどうるさいのよ」
こういう理解者をだんだん増やしていきたいですね。
その点、紙さんは静かに柔らかく土地になじんで輪を広げていっている。すごいです。
午後はその紙さんが中心になっている「地域循環型の暮らしを進める日高市民の会」
通称「日高くるくるねっと」主催の自然エネルギーについての学習会。
エコテックという会社の方を講師に、太陽光パネル、雨水利用タンク、ペレットストーブなどの
利用について学習しました。
会場の高麗の郷生涯学習室は満員。こちらも老若男女まぜこぜ。
予想以上に若い人の「次世代に負担をかけないエネルギー」への関心は高く、
どうしても経済の枷がとれない政治とは確実に違った流れを感じました。
どうして日本は誰かの顔色ばかりうかがっているのでしょう?
ドイツのように、何が大切かを真剣に、国民の目の前で議論して、
間違っていたことは率直に認めて素早く修正していく、
なぜそういう政治ができないのでしょうか?
夜は消防団の歓送迎会へ。
震災でクローズアップされ、その役割が重要視されている消防団。
でもここではそれを支える団員の悩みが見えました。
それぞれ仕事があるのでみんなが集まれる早朝に訓練するのだとか、
出かけるとき「また消防?」と家族に言われてしまうせつなさとか、
なかなか団員が確保できないこととか・・・
「もしかして出動したまま帰らない可能性だってある役目だから、家族の理解が得られるよう配慮したい。」
とは分団長の言葉でした。
地域を守る方たち、それを支える家族のことを、考えないといけないですね。
今年は30数年ぶりに武蔵台から団員が入ったとのこと。
嬉しいけど、30数年ぶり・・・って・・・・なんとか増えないものかしら。