田中まどかのブログ~まどから風を~

日高市議会議員 田中まどかのブログです

2010年10月

議員になって初めての委員会視察研修に行って来ました。
文教厚生委員会です。
群馬県伊勢崎市の小学校教科分担制と
新潟県上越市の子どもセンターを見てきました。
 
小学校での教科分担制は音楽や理科、家庭科などで
すでに行われていますが、国語や算数、社会などでも分担制にすることで
教員の負担軽減、複数の教員で子どもの様子をみられる、
中学校での授業環境へのスムースな移行など、効果があるということです。
これは経費もかからず、むしろ日高のように学級数が少ない学校のほうが
コマ数のやりくりが複雑にならず、やりやすいかもしれません。
子どもにとっては担任以外の先生とも接することで、視野もひろがり、
担任と相性が合わない場合などはとくにいいかもしれません。
説明してくれた教育委員会の方が「あくまでも目的は子どもが輝くために、です」
と、熱くその理念を語ってくれました。
 
上越の子どもセンターはもともとショッピングセンターだった建物の中にあり、
広くて明るくて、同じフロアには国際交流協会やボランティアセンターも入っています。
子どもセンターはマミーズ・ネットというNPOが市から委託されて運営しています。
その運営方法や市との連携についてもっと聞きたかったし、
ちょうど集まってきたママやパパやおじいちゃん達にも話をききたかったし、
上越の進んだ子ども支援や子どもの権利条例についてもききたかったのですが、
ほかの委員さんはあまり興味がなかったのか、予定時間前に終わり。
 
視察研修のあり方については疑問がいっぱいです。
長時間バスに乗り、宿泊までしたのに、研修時間は2日間で3時間にも満たない。
事前学習も事後検討もしない。こんなんでいいんでしょうか!?
 
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上越市子どもセンター。
広くて明るくて心地よい。
全体のスペースはこの3倍以上。
毎日来るお父さんもいるとか。
 
 
 
 
 
 
 
 
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泊まったホテル近くの
「世代間交流コーナー」
学校帰りの中高生が備え付けのiPadで
遊んだり学習したりしていました。
 
机に突っ伏して寝ている子もいれば、
熱心に英語の勉強をしている子、
オセロで対戦している子・・・。
その向こうにはおじいちゃんと小さな男の子が汽車の模型で遊んでいました。
こういう空間、いいなあ。
 
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目的無くてもぷらっと寄れる。
世代関係なく、そういうところがほしいよね。
 
以前私がした「中高生の居場所を」という
一般質問に対する回答は
「安全面で問題がある」でした。
日高市の中高生は「危険」なのか!?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

昨日はみんなの会代表の平井さんと
女性のための政治スクールに行って来ました。
前半は先月論題が出されていたディベートの本番でした。
「企業の英語公用化、是か非か」
私は反対(非)の立場で第一立論をしました。
立論はうまくいったのですが、相手チームの立論が
予想外の展開で、尋問と最終立論がうまくできませんでした。
一応勝ちましたが、論理的に話したり、
質問したりする力のなさを痛感させられました・・・
でもすっごく面白かった!
 
後半は元千葉県知事の堂本暁子さんの講演。
感動的なお話でした。
国会議員として男女共同参画社会基本法などを手がけたとき、
知事として障がい者差別をなくす条例をつくったとき、
全国で初めて病院に女性外来をつくったとき、
そのつど大きな抵抗にあったけれど、
根気よい根回しと、市民との協働でやり抜いてきたことをお聞きしました。
今は生物多様性をライフワークにされているとのこと、
今日はもう名古屋でのCOP10にいらっしゃるはずです。
78歳の今も精力的に活動されていることにも敬服です。
困難に負けずに物事をやりぬくには、
堂本さんのような意志の強さと行動力が必要なのですね・・・
せめてその10分の1でも身に付くようにがんばらないとね。
 
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左から
円より子 前参議院議委員
元千葉県知事 堂本暁子さん
江幡貴子 衆議院議員

日高市のホームページ上に平成23年度予算編成方針と
編成スケジュールが公表されました。
これらの公表は初めてのことです。
私が9月議会で一般質問したことが早速実現しました。
迅速に動いて下さった担当者に拍手
 
でも本当は6月議会での一般質問のとおり
要求や査定の段階での数字も公表してほしいのです。
急には無理でも実現はそう遠い話ではないと信じています。
市の発展のためも、これからは市民との情報共有は絶対欠かせないからです。

8日は飯能市を散策してきました。
本当は散策ではなく、今月31日に子ども劇場で行う
「ハロウィーンウォークラリー」の下見でしたが、総勢12人、
なんだか観光、食べ歩き、ショッピングツアーのようになってしまいました
前から行ってみたいと思っていた絹甚では詳しく説明もしていただき、
昔の人の知恵のすごさに感動。
商店街では面白い物や珍しいもの、美味しそうなものにいちいちひっかかり、
あちこちでこんなところにこんなものが!?と盛り上がり、
最後には天覧山にも登って、気が付いたら1万歩を超える旅になっていました。
以前小川町を散策しましたが、その時にもまさる面白さでした。
ハロウィーンウォークラリーで子どもたちにも飯能の面白さを見つけてもらえるよう
これからプランを練ります。
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飯能市指定有形文化財
絹甚の中。
つるし雛がかわいい。
二階や中庭も素敵でした。
 
 
 
 
 
 
 
9日、久しぶりに娘達の母校自由の森学園へ。
保護者主催のイベントがあり、校内ではライブや民舞、
卒業生たちの作品(結構たくさんの卒業生がプロの芸術家になっている)や
パフォーマンスを見ることができました。
あいにく冷たい雨になってしまったけれど、
若者の静かなパワーが校内に満ちていました。
私は寒い外で受付を手伝いながらも
「自森時間」と呼ばれるゆったりとした時間の流れに癒された一日でした。
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昇降口で行われたライブのひとこま。
みんなおもいおもいの格好で聴いている。
 
自森では誰が生徒なんだか教師なんだか
保護者なんだかわからないことがよくある。
誰もが自分でいられて、でも人のことも適当に気遣いながら過ごしている感じ。
その空間がなんとも心地よい。
ここに来るといつも「いつまでもいたい」と
思う。
 
 
同日、みんなの会で「女性リーダー養成講座」を受講。
3分で言いたいことを人に伝わるようにスピーチする練習をしました。
スピーチの構成、言葉使いや態度まで、講師の指摘は的確で、勉強になりました。
 
 

1日夜、入間おやこ劇場主催で行われた
NPO法人日本ホロコースト教育資料センターの
石岡文子さんの講演会を聴きにいきました。
11月に入間で「ハンナのかばん」という演劇の公演があるのですが、
その原作となった本の翻訳者であり、主人公でもある人です。
 
石岡さんがアウシュビッツ見学のさいに見たカバンの山。
そこで殺された人たちの遺品です。
日本で展示するためにひとつ下さい、とお願いしたところ
レプリカが送られてきたそうです。
それがハンナ・グレイヴィという少女のもの。
 
その少女のことを調べるうちに
生き残った少女のお兄さんをカナダに見つけ、交流が始まります。
そのことをカナダの新聞記者が本にし、その本を石岡さんが翻訳したのです。
それは劇になり、こんど映画にもなるそうです。観たいですね。
石岡さんのお話もぜひ中高生に聴いてもらいたいと思います。
 
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石岡文子さん。
若いのでびっくり。
 
手前がハンナのかばん。
625はアウシュビッツで
ハンナにつけられた番号。
 
「飯能の高校に呼ばれて講演したこと
ありますよ。」
 
 
 
 
ホロコースト、アウシュビッツ、ナチス、ユダヤ人・・・
なんとなく知っていても身近には思えないテーマですが、
石岡さんの話を通して、自分の家族について、戦争や貧困の恐ろしさについて、
そして平和について深く考えさせられました。
経済がうまくいかなくなり、貧困が問題になると、人々は誰かを標的にして
その人たちを排除しようとする。それを政治が利用する。
今、アメリカでそんな動きが出てきています。
日本でもなんとなくそんな気配がしていませんか?

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