臨時議会でした。(会期は1日間)
議長選挙にあたり、事前に「立候補した者以外への投票については、地方自治法第118条において公職選挙法の立候補の規定は準用されないため、議員すべてを候補者とすることと考えられ、立候補者以外の人に投票しても無効にならない。」ということを議員全員の前で確認いたしました。

では私が過去に立候補者以外に投票したことを理由に立候補制を廃止したのはなぜだったのか?と問いかけたところ、ある議員から「投票したくなければしなければいいじゃないか」「もう過ぎたことだからいいじゃないか」という発言がありました。
結局誰からも回答はなく、こうやって有耶無耶にされていくのです。

【議長選挙】立候補2名(鈴木、田中)
  鈴木健夫 13票
  田中まどか 1票
  無効票   2票

【副議長選挙】立候補1名(和田)
  和田貴弘 13票
  田中まどか 1票
  無効票   2票

【議会運営委員長】指名推薦により、加藤大輔
 副委員長は委員長の指名により、山田一繁
  
【総務福祉常任委員長】
  私が立候補したため投票により決定
  松尾万葉香 7票
  田中まどか 1票
 副委員長は委員長の指名により、加藤将伍

【文教経済常任委員長】指名推薦により、金子博 
 副委員長は委員長の指名により、新井均

一部事務組合議会は、3つのうち埼玉西部消防組合のみ選挙となり、
 和田貴弘  8票
 金子 博  7票
 田中まどか 1票

見ておわかりの通り、私はすべての選挙で自分の入れた1票しか入らず、指名も受けず、何の役職にもつけませんでした。
私は5期目ですが、これまで何の役職にも就いたことがありません。
今回、常任委員会の副委員長が2人とも、就任16日目の新人議員がなりました。

ひがんでいるのではありません。どう考えてもおかしいでしょう。
すべて密室で決まるのは「伝統」としても、委員会を1回も経験していない議員が副委員長。
これを市民や他の議会の人が見たら、妥当な人事と思うでしょうか。

そして、票数を見ていただければわかる通り、新人たちも決められた通りの投票をしているのですね。これが今回の選挙で有権者が望んだ行動でしょうか。

議長選挙での私の所信表明は以下の通りです。

議長の選挙にあたり、所信表明をいたします。

進む高齢化と人口減少への対応、教育や子どもの権利に関する意識・構想の転換、地域経済の活性化、持続可能な公共交通の確保、公共施設・インフラの維持管理、防災対策など、わが町には待ったなしの問題が山積しています。これは多くの自治体でも同じかもしれませんが、だからこそ、その解決には、各自治体の独自性が求められます。
 その独自性は、住民の意思を確認し、意見や要望を政策に反映させることで生まれてくると私は思います。その意味において、市民の代表機関である議会の役割は重要です。しかし、市民の議会への関心は高いとは言えません。今回の市議会議員選挙でも投票率は50%に達しませんでした。この責任の一端は発信力の弱い議会にあります。広報の見直し、SNSでの発信、傍聴呼びかけ、子ども議会への参画、議場の活用などを通じて市民に関心と親しみを持っていただくと同時に、議会基本条例に基づいた議会報告会を開催し、市民の声を真摯に聞き、対話していきたいと思います。

また、学習会、研修、議員間討論などを通じて研鑽し、市民の福祉向上を目指して、二元代表制の一翼として市長に対峙できる議会にしていきたいと考えています。

最後になりましたが、議長として中立公正、民主的かつ効率的な議会運営を行うことを誓って、私の所信表明といたします。

20230516_215706~3
「ルポ ゲーム条例」という本の帯に書かれた言葉。