一見、常識的で問題ないように思える文書が、実は意図的に特定の人物を抑制したり陥れるために書かれたものであるということがある。
写真は、昨年の9月に日高市長から日高市議会議長に宛てて出された依頼文書だ。
ざっくり言うと、議会の質疑や一般質問の調整(ヒアリングや事前の質問・答弁のやりとり)の際に、議員はあんまり職員を拘束してくれるな、無理な要求をしてくれるな、威圧的な態度をしてくれるな、度を越えた追及をしてくれるな、という文書である。

世間には実際にそういう議員もいるし、昨今のハラスメント防止や働き改革からすれば、誰もが「そうだよね、当然のお願いよね」と思うのも無理はない。
しかしこの文書は、一般的な衣をまといながら、実は無所属の城所美奈子議員を狙い撃ちした文書なのだ。城所議員の「納得できないことには引かない」姿勢が、職員にとっては煩わしいのだ。
「そんなことまで追求する人は今までいなかった」というある職員の言葉が物語るように、今までが、他の議員がヌルかっただけだ。
そもそも市長と議会は「二元代表制」である。市長からこんな文書を出されたら、議長は「市長が議員の仕事を制限するのか」と突っ返してもいいくらいだと思うが。
少なくとも市長の言う「議員活動の域を越えた市政に対する必要以上の追及」とはどの程度なのか確認するべきだろう。ことによっては議員の権利を侵害するし、市民にとって市政に対する追及をしない議員など要らない。
ほかの議会では日高市議会ほど「調整(質問・答弁を見せっこする)」はしない。本来は質問通告とヒアリング程度で、後は議場で議論すべきなのだ。
しかし議長は、「十分な調整」をしない城所議員について、7月1日に部長級職員3人から聞き取り調査を行った。
その中間報告なるものが今日(7月23日)の議会運営委員会で行われるというので、市内外から30名近い傍聴者が日高市議会委員会室に入ったが、わずか3分で終了。
職員から聞き取った分量が多すぎて今日までにまとめられなかったというのだ。聞き取りから20日以上たっているのだが?
それはさておき、これは、ハラスメント防止や働き方改革、市民サービスの停滞防止などの文脈を逆手に取った、もっと言えば悪用した城所議員への「リーガルハラスメント」だ。
「ルール」や「常識」「前例」を盾に自分たちを正しい立場に置き、いうことを聞かないターゲットを責める手法だ。
「二元代表制」と「リーガルハラスメント」。この2点から見ると、この文書のおかしさがわかっていただけると思う。






