田中まどかのブログ~まどから風を~

日高市議会議員 田中まどかのブログです

2020年06月

毎年この時期に行われる教科書展示。
23日、飯能第一小学校の会場に行ってきました。
日高市は、飯能市、入間市、狭山市と同じ教科書を使います。

 同じ単元でも出版社により文章や写真など表現が微妙に違います。

教科書展示
   ↑ 展示会場は撮影できないので外の看板だけ

小学校から高校まで、すごい冊数があるのでとても見きれませんが、
私の興味の視点から、主に中学の国語でどんな小説や作家が取り上げられているか、
公民で基本的人権や男女平等についてどう書かれているか、
保健体育で性についてどう扱われているか、
道徳で人物への安易な評価がされてないかなどを見ました。

公民は教科書と先生によって、子どもたちの憲法や社会の捉え方への
影響が違ってくるだろうなと感じました。

気になったのは保健体育。
思春期の性について、教科書によって踏み込み方かだいぶ違います。
第二次性徴しか書いてなくて恋愛感情や性衝動についての記述がないもの。
本編で性行為の記述がないのに、巻末のコラムでコンドームが避妊に効果的と書いてあったり。
性の多様性、性的マイノリティの記述も少なすぎます。
実際にはどういうふうに教わるのかなあ。...

スポーツについても、オリンピック選手の活躍などを前面に出すのではなく、
すべての子どもの健康と精神のために、という視点がほしいと思ったりしました。
もちろん短い時間での拾い読みですし、素人の私見ですm(_ _)m

埼玉県内では7/3までやっているところもありますが、
飯能市立第一小学校の会場は今週金曜日6/26まで。
お昼休みは入れないのでご注意。
誰でも見ることができます。ぜひ行ってみてください。
県内の会場と日程はこちらから↓
https://www.pref.saitama.lg.jp/…/news/page/2020/0605-06.html

6月議会に、私の全く知らない川口市の方から、
私への辞職勧告の撤回を求める陳情が出されていました。

陳情書1

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陳情書に記された電話番号にかけて、なぜ陳情を出してくださったのかお聞きしましたが、
新聞報道で知ったそうで、穏やかに「だってこれってすごくおかしいことですよね」と。

見知らぬ方が私のため、そしておかしいことをおかしいと言うために行動にしてくださったこと、
嬉しく、頼もしく、私にとって針のむしろの議会中、心の支えになりました。
ありがとうございました。



陳情、請願は公的機関に対する要望などを議会に訴える手段で、
誰でも出すことができます(請願は紹介議員が必要です)。
議会によっては陳情も請願と同じように委員会に付託して審査しますが、
残念ながら日高市議会では、議員に陳情書が配布されるだけで、審査はされません。
これも変えていきたいことのひとつです。

緊急事態宣言期間で休講だった女性のための政治スクール。
6月20日、4か月ぶりの再開。今期最終講義でした。
円より子校長の講義「コロナで見えてきたことと少子化問題」のあと、
グループに別れて「選択的夫婦別姓」についてディベート。

2020.6.20スクール3


私は選択的夫婦別姓には賛成ですが、この場では反対の立場で立論。
難しかったけれど、いろんな論点があって刺激的でした。


そのあと1人ずつ2分間スピーチ。
近況や、なぜ政治を志したか、
議会での出来事や選挙の話など、どの方のお話も共感の嵐(笑)

2020.6.20スクール1


志あるみなさんといると、下がっていたモチベーションが上がると同時にホッとします。
私にとってとても貴重な場です。
みんなが持っているのは修了証書です。

2020.6.20スクール2

昨日19日は6月議会最終日でした。
18日のブログでお伝えした通り、国の第2次補正予算が成立したのを受けて、
新型コロナウイルス感染症対策のための補正予算(第5号)が追加され、可決されました。

私は、新型コロナウイルス感染症拡大による市民への影響を鑑みて提案されていた
7月~9月の特別職の給料を市長30%、副市長20%、教育長15%減額するための条例には反対しました。
市民と痛みを分かち合いたいという気持ちは尊重しますが、反対理由を簡潔に書くと、

1.減額した分は特定のことに使えず、一般会計に紛れてしまい、
  減額の総額が151万7,000円であることからも、感染症対策にインパクトがあるとは思えない。

2.3人の所得が減ったからといって、その代わりに誰かの所得が増えることもない。
  その分を市内で消費したほうが地域経済に貢献する。

3.感染症拡大にともなう、3人の市民、児童生徒、職員への安全対策、支援策に対する
 責任の重さ、今後も続く重責に給料の減額は見合わない。

仕事量と職責に見合う給料はもらうべきで、
これがきちんとされないと職員の給料にも影響しかねません。
反対は私ひとりで可決されました。


議員提出議案として、議員の報酬を7月~9月の3か月、10%減額する条例が出されました。
理由は市長らと同じ、新型コロナウイルス感染症の市民への影響を鑑みてです。

この議案は、一人会派の私にはタッチできないまま提案されましたが、賛成するつもりでした。

日高市議会は、コロナ対策を理由に3月議会、6月議会の一般質問を取りやめました。
そのため、3月議会も6月議会も日程が委員会含め6日間しかありませんでした。
質疑も同一議題について3回までできるのを1回までとしました。
議員がいただくのは給料ではなくて報酬(労働の対価)ということになっています。
そういう意味で減額すべきと考えていたからです。
反対するとしたら10%じゃ少ないということでしょうか。

しかし、提案者の理由を聞いてびっくりしました。
8番議員(私のこと)は議員報酬引き上げなどにずっと反対しているのに
平然とその分を受け取って供託もしていない。
自分だけは反対したというパフォーマンスだ。と壇上で言うのです。
感染症対策となんの関係があるのでしょうか。

そこで私は質疑をしました。
3か月、10%とした根拠は何か。
感染症の影響を鑑みという理由と、今のご説明との関連はどこにあるのかと。

いま説明した事だけだ、と言って、根拠も関連性もお答えいただけませんでした。

なので急きょ反対しました。この議案も反対は私だけで可決されました。
反対しても報酬は引かれます。


先日こちら↓で書いた「新型コロナウイルス感染症対策の更なる充実を求める意見書案」ですが、
http://madmakochan.livedoor.blog/archives/6158353.html
佐藤議員、齋藤議員、稲浦議員に賛成者になっていただいて本会議に提出したのですが、
残念ながら、国に対するものも、県に対するものも賛成は4人のみで否決されてしまいました。

国の第2次補正予算でカバーされたものもあり、タイミング的には遅いということもあります。
また、説明者の私の力不足、準備不足は否めません。
細かく15~6か所ほど質疑され、そのひとつひとつに誠実に答えたかったのですが、
十分な答えができませんでした。

でも内容的には賛同しただけるものではないか、と思うのですが。

今さらのうらみごとになりますが、最初に提案した代表者会議のときに質問していただければ、
そのあと修正や削除や追加などできたのにと思ってしまいました。
せめて反対理由をお聞きしたかったのですが、反対討論はありませんでしたので、
佐藤議員に用意していただいていた賛成討論は幻となりました。
(日高市議会では反対討論がないと賛成討論ができません)

0001

0002

閉会後に全員協議会が開かれました。
3月議会で私に出された辞職勧告決議文の中で、
台風被害に対して「また次の台風で流され、また土木業者が儲かる」と
私がSNSに書きこんだとされたことについて、
これは投稿に寄せられたコメントであって、私が書いたことではないので、
訂正の対応をお願いしていました。

それに対して決議文提出者から説明?がありました。
田中議員が書き込んだことではなくても、他者からのコメントをそのままにして
削除要求もしていないということは、田中議員も同じように思っているということだから、
決議文に問題はないという趣旨の説明?でした。

ペーパーを読んでいたので、
「文書による回答をお願いしていましたので、その文書をいただけませんか」と聞いたところ、
「ダメだ」とおっしゃるので、「なぜですか」と重ねて聞くと「いやだから」と・・・

いやだから・・・イヤだから・・・嫌だから・・・

本当に驚くことがたくさん起きる議会です。

今日の全員協議会で、新型コロナウイルス感染症にかかる支援策の進捗について、
執行部から報告がありました。

国の施策のうち、特別定額給付金(ひとり10万円)については、
対象世帯数の94.8%(23,000世帯)の申請受付済み。
その申請者の99.8%(22,965世帯)に支給決定済み。
これは県内でもトップレベルの速さです。
まだ申請していない世帯には、書面を送って確認をし、
確認ができない場合には訪問もするとのこと。
職員の奮闘に感謝します。

児童手当受給者への臨時特別給付金(児童ひとりにつき1万円)については、
630日に支給予定とのことで、
後述する市の子育て応援給付金はとっくに支給しているのに、
こちらは「辞退の確認」が必要だったりして遅いのだそう。
そんな確認要らないのに。

市の施策のうち、子育て応援給付金(ひとり親世帯などに3万円)については
対象世帯の98%に支給済み。

子育て&お持ち帰りグルメチケット(子どもひとりにつき5,000円)については
6,500人に交付完了、取扱店舗の換金は900万円を超えましたが、
換金率はまだ28.6%なので夏休み終了までにぜひ使いきって、
日高市の飲食店を応援していただきたいです。

https://www.city.hidaka.lg.jp/childcare_education/oshirase/16706.html

事業者向けの事業については、
中小企業者相談事業はこれまでに152件の相談があり、
そのうち市が実施している給付金事業についての相談が119件と最も多くなっています。

https://www.city.hidaka.lg.jp/information/1/16360.html

外出自粛要請を受けてテイクアウト事業を始めた店舗に対し
10万円を補助する事業については、申請、交付決定とも330万円ということで、
予算は1千万円ありますから周知に努めたいところです。

https://www.city.hidaka.lg.jp/soshiki/shiminseikatsu/sangyoshinko/shokokanko/sangyo/16725.html


小規模事業者等支援事業(1事業者10万円)については、
申請328件、交付決定280件ということで、
予算は1280事業所(12,800万円)を見込んでいますから、こちらも周知が必要です。

https://www.city.hidaka.lg.jp/information/1/17010.html


そのほか、家庭学習環境整備事業(タブレットやモバイルルーターの貸出し)
については、対象450世帯のうち430世帯に貸出し済み。

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国の第二次補正予算可決を受け、19日の議会最終日に更なる補正予算案が提出されます。


○児童扶養手当受給世帯へ1世帯5万円+第2子以降1人につき3万円を給付。
 さらに収入が減少した児童扶養手当受給世帯へ5万円を給付。
 これは生活保護利用世帯にも支給されます。(4,400万円)


○住居確保給付金の拡充 
 生活困窮者に最長9か月の家賃相当額を支給します。(320万円)


○感染症対策と児童生徒の学びの保障のため、
 各校にスクール・サポート・スタッフを配置するとともに
 学習支援員を増員します。(3,850万円)

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