田中まどかのブログ~まどから風を~

日高市議会議員 田中まどかのブログです

2020年03月

以下、私の反対討論です。

議案第5号 令和2年度日高市一般会計予算に反対の立場から討論をいたします。

 

本予算は、法人市民税の引き下げなどによって自主財源率が下がる厳しい中においても、歳入では補助金・交付金の獲得、新たな寄附制度の導入、眠っていた資金を活用する等の試みが見られ、歳出では年々増える扶助費、市民の安心安全に直結するインフラや公共施設の整備及び老朽化対策、また人口減少対策に苦慮のあとと工夫が見られるなど、執行部におかれては、大変ご苦労された予算組みだったと思います。

しかしながら、それでもなお、私には納得のいかない事業があり、本予算に賛成しかねますので、以下その理由を申し上げます。

 

まず、民生費の中の地域交流ひろば設置促進事業について、総括がされていないことです。本予算では、とうとう3万1千円にまで削減されてしまいましたが、この事業は、平成27年度387万円の予算が組まれ、1学校区に2か所、市内計12カ所に親子が交流できる広場をつくるとして、まち・ひと・しごと創生総合戦略においては、子育て環境づくりの目玉事業とされてきました。私も大いに期待し、推進の立場から平成28年6月と30年9月に2度一般質問いたしました。どちらのご答弁の中にも事業縮小のお答えはありませんでした。しかし予算執行率が28年度9.8%、29年度33.7%、30年度12.8%といっこうに事業が進まず、にもかかわらず行政評価では常にランクAがついている矛盾もあり、このまま総括なく事業がなくなることは、市が子育て支援を重点施策としていることからも納得できません。

 

次に、総務費の戸籍事務1,5137千円の中に、マイナンバーと戸籍を紐づけるためのシステム改修委託料などが計上されていることです。個人情報のみならず親族関係情報も含む戸籍と紐づけることについては、プライバシー侵害の危険性が高まるとして専門家の間にも異論があり、日本弁護士連合会からも実施しないよう国に意見書が提出されています。

同じく総務費のマイナポイント事業推進事務として583万1千円が計上されていますが、現在市役所1階に設けているマイキーID設定支援ブースを、引き続きマイナポイントの申込み補助などに使い、マイナポイントを市内の店舗で使えるようにするための経費ですが、ブースを設けた10月から約5ヵ月間でブース利用者は338人、一日2~3人しか利用していません。全額国費だとしても費用対効果が低すぎます。

これらの事業によって国はカード普及率を令和5年度までに100%にしたいと言っていますが、現在日高市の交付率は14.9%しかなく、職員がそのノルマに追われる可能性も十分にあり、その意味からも賛成できません。

マイナンバーはもともと税と社会保障及び災害対策のためだけに使うと言って導入されたにもかかわらず、今後国はマイナンバーカードを保険証として使える仕組みにしていこうとしています。医療情報という究極のプライバシーが侵害される恐れがあり、このようにずるずると利用が拡大されることに私は怖さを感じています。

 

次に、東京2020オリンピック関係事務について、聖火リレーに伴うイベント費用、ミニセレブレーション運営費用、警備費用など4,108万5千円が計上されていますが、そのうちの3,928万8千円は市の一般財源ときいて驚きました。市民がオリンピックの聖火リレーを見るというまたとない機会を盛り上げることに反対するものではありませんが、徹底した経費見直しをはかっている中で、JOCの意向が優先されるオリンピック関係事業に市が4000万円を負担するというのは、どう考えてもおかしいと思います。国や県へ財源措置の要望を出しているとのことですが、措置がされていない現時点で賛成はできません。

最後に、会計年度任用職員制度の導入により、雇用される会計年度任用職員、任期付き職員は、これまでの臨時職員の人数に比べ84人も減少しています。職や業務の見直しをされていること、人件費が大幅に増えることは承知しておりますが、これまで市の業務や教育を担ってきた方が84人も減少することは今後の市民サービス、教育に大きな影響をもたらすと考えます。

以上の理由により、本議案に反対をいたします。

 

 


写真の説明はありません。

昨日、3月議会最終日、私に対して「議員辞職勧告決議」が出され、
賛成多数(賛成10、反対2、退席2)で可決されました。
議員を辞職せよとまで言われる理由は、私のフェイスブックへの投稿記事や議会報告紙の掲載記事が、
間違った情報、誤解を与える情報、誹謗中傷、日高市議会や他の議員をおとしめようとするものであり、
「日高市ソーシャルメディアの利用に関するガイドライン」に違反するというものです。
決議文は長文なので、かいつまむと、

・予算審議や決算審議において質疑をする議員が少なすぎることを「何もしなかった」と決めつけたことは他の議員への侮辱行為にあたる。


・私の議会報告紙に載せた漫画が「市職員が誠実に市民に対応していない」と誤解を招き、職員に対する名誉棄損にあたる。

・令和2年度予算案に対して「重点施策を銘打ったものでさえ目玉事業も新規事業も無く、わくわく感がない」と書いたのは市政に対する侮辱である。

・台風被害に対して「また土木業者が儲かる」と書いたのは、土木業者が災害を喜んでいるような誤解を招く。(←これは書いていません。決議提出者に削除を申し入れました。)

・新型コロナウイルス対策で一般質問取りやめ、委員会の傍聴不可、本会議への傍聴自粛を全員一致で決めたにもかかわらず「一般質問を中止すべきではない」「本会議のみ傍聴可能」と書いたのは、市民の命を危険にさらす問題記述である。

 末尾には、「行政、市民に対する名誉棄損、人権侵害にまで及びかねない発言を繰り返す田中まどか議員には議員としての資質がないものと考える。よって、道義的、社会的な責任を感じ、自らの意思によって直ちに議員の職を辞するよう勧告する」とあります。

 ちょうど1年前に「問責決議」を出された時と同様、地方自治法117条ただし書きに基づく議場での発言はさせていただけませんでしたので、議場で私が言おうと思っていたことをここに載せます。

私は、多くの日高市民から負託をうけ、私の政治信条に基づいて議員活動をしております。
SNSでの発信も市民に議会の活動や市政の今を知っていただくため、議員活動の一環として行っております。
今回の決議は思いがけないことで、ご指摘を受けた点にここでひとつひとつ反論する準備がありません。
しかしながら、私の投稿記事に他の議員、議会、職員を侮辱する意図はまったくなく、
市民のために議案審議、予算決算審議等をもっと活発に、濃密に行っていただきたいという希望を述べたものであること、提案理由の中には事実と違うことが含まれていることは主張しておきます。
批判的な表現については、私の思いを吐露したものであり、個人攻撃はしておらず、
これらが誹謗中傷や名誉棄損にあたるのであれば、議員としての発言はできなくなります。
なお、以前より弁護士から私の投稿した内容が「日高市議会ソーシャルメディアの利用に関するガイドライン」に抵触していないという見解をいただいておりますことから、謝罪や記事の削除などは致しません。
今後も日高市民のために誠心誠意、議員活動に励んでまいりますので、ご理解のほどお願いいたします。

日高市議会議員 田中まどか

9年前、何かしなければ、何ができるだろうと考え、
仲間と日高東北応援隊をつくり、
被災地にボランティアに行き、
物産を仕入れて日高や近隣で売り、売上げを被災地に寄附してきました。

今も細々とですが東北応援隊は続いています。
9年前に書いたブログを読み返しました。

http://madmakochan.livedoor.blog/archives/1398547.html

こんなこともありました。当時の私も怒ってる(笑)
今と変わらない。

http://madmakochan.livedoor.blog/archives/1398487.html

一斉休校になってから一週間。
武蔵台小学校と武蔵台学童の様子を見せていただきました。
学校には毎日10名前後の児童が通っていて(今日は6名)自分の教室で自習をしていました。
クラスに一人だけという子も。
先生は教えることができないので時間を決めて巡回しているそうです。
教室に残された子どもたちの荷物や図工の作品が、
突然休校になって慌ただしく下校した様子を物語っていました。
校長先生は、卒業に向かって様々取り組んでいた6年生がかわいそうで…とおっしゃっていました。

学童では1~3年生20数名が保育室や校庭で楽しそうに遊んでいました
。人数はいつもより少ないそうで、指導員のやりくりも思ったより大変ではないとのことですが、
卒室式や遊びの企画が中止になってしまったこと、
マスクが足りないことなど直接聞くことができました。

市役所に行き、マスクの融通はできないか聞きましたが、
子育て応援課、危機管理課ですでに動いてくださっているとのことでした。...

市内の他の学校、学童の様子はどうなのかしら。

3月議会の委員会が終わりました。
年々予算を審査するのが辛くなってきました。
それは、国の政策や方針に市が振り回され、いろんなツケをまわされ、
負担が重くのしかかっていることが予算書に表れているからです。

日高市のような小さな市では、自由に使えるお金はわずかですが、
公共施設や橋、上下水道施設の老朽化対策は喫緊の課題です。
そこへ、台風による災害復旧費やオリンピック関係の経費が加わります。
日高市を聖火リレーが通りますが、それに関連する予算約4000万円が
ほとんど一般財源(市のお金)であることには驚きます。国が出すんじゃないの!?...
幼保無償化されても公立の保育所は100%自治体負担。
会計年度任用職員制度の導入で臨時職員が80人以上も減ったのに人件費は1億円の増加。
マイナンバー関係は国費ですが、セキュリティ強化だマイナポイントだ戸籍と紐づけだと、
そのたびに「システム改修委託料〇百万円」。
 市民のために本来やりたい事業ができなくなっています。
だから「重点施策」と銘打ったものにさえ、目玉事業も新規事業も無く、わくわく感がありません。

とはいえ市がやりくりしてやっとつくった、市民の生活に直結する予算です。
議会が本気で審査するのは当然のことです。
しかし議案、予算とも質疑をしたのは、3日の本会議で16人中3人、
4日の総務福祉常任委員会で8人中2人、5日の文教経済常任委員会で8人中2人だけでした。
私の隣の席の議員は予算書すらめくらず、私が質疑すると「早く終わらせてくれよ」と言うのでした。
10時から3時近くまで何もせずに座っているのは、それはお辛いことでしょう。

びっくりしたのは、私が教育部に「予算要求段階から3億5千万円削られた予算になっているが
どんなものが削られたのか」ときいたら、
委員長が「それ、質疑ですか?一般質問でやるようなことでしょ」と言ったのです。
え?教育部が何をやりたかったのか、何かをあきらめることで子どもたちの教育に影響はないのか、
私はそれが知りたくて聞いたのです。
何年か前から市のホームページで予算編成過程を公表するようになりました。
だからどの部署がどれだけ予算要求をして、どれだけ資金不足か、
そこから最終的にどんな予算になったのかがわかるようになっているのです。

日高市議会の予算審議って、事業や金額の奥にある目的とかねらいとか、
方向性とか将来的にどうしたいとか、それによって市民サービスにどんな影響が出るかとか
そういうことを尋ねる場ではないらしいです。
だから今まで、予算編成方針やなぜこれを重点施策にしたかとか、
市長の「思い」をきけたことがありません。そこがとても大事だと思うのですが。
そして16人がそれぞれの得意分野や興味のある事業に対して質疑すれば、
もっと充実した審査ができ、お互いを高め合えるのに。
そしてそれこそ市民のためになるのに、と残念に思うのです。
委員会の「委」の字は「ゆだねる」というだけでなく「詳しい」「つぶさに」という意味もあるのです。

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