田中まどかのブログ~まどから風を~

日高市議会議員 田中まどかのブログです

2019年07月

先日、評議委員をさせていただいている社会福祉法人の方たちと一緒に「自治体要請キャラバン」に出席しました。
このキャラバンは、埼玉県社会保障推進協議会が1994年から毎年、埼玉県内すべての市町村を訪問して要望と懇談をするというものです。
要請する側の対面に福祉関係の市職員15人くらいがズラッと並んで座り、医療、障がい福祉、介護、子育て支援、生活保護制度の充実への要請に回答していきます。
障がいのある当事者からも就労や医療費などについて活発な発言がありました。

市の職員からの回答は概ね良心的でしたが、やはり国の制度改善や財政支出がないと福祉はきびしい。
キャラバン資料集の前文には「社会保障は国の責任です。住民の命を守り、健康で文化的な生活ができるように、県や市町村も私たちの防波堤になっていただきたいと思います。」とあります。
地方自治体から国へ、地方議会から国へ、しっかりものを言ってかなくては。

消費税増税も幼児教育無償化も年度内任用職員制度も、ギリギリまで詳細が決まらず、変更のたびには自治体は振り回され、時間を使わされ、あげくに財政負担もさせられては、地方自治体は疲弊してしまいます❗️

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先日、市川房枝記念会で、八潮市議の矢澤江美子さんのお話を聴く機会がありました。
矢澤さんは今年3月に制定した八潮市議会議会基本条例に全国で初めて次のような「多様性条項」を盛り込んだのです。

「第9条 議会の機能強化のため、議会活動と育児・介護等が両立できる環境整備に努め、多様な立場の市民の声が反映されるようにしなければならない」

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今後、たとえば乳児を持つ女性議員のために授乳室を設けるなど、この条文が整備の根拠となるわけです。女性議員を増やす機能もある条文なのです。
ただ、女性だけでなく、LGBTや障がい者など多様な代表者が集まることが目的です。

議会基本条例は、執行部とのなれあいを廃して議会の意義を再定義し、議会活性化のためのルールを定めて、市民に対して議会のあり方を宣言するものです。

全国でも800を越える議会が設置していますが、日高市議会にはいまだに議会基本条例がありません。
できれば作りたくないというのが多くの議員の本音でしょう。作るとこれまでのやり方をずいぶん変えなければなりませんから。
あれ?でも公約に掲げていた方がいましたね…。

条例はないけれど、会議規則はあるので、そこに現在「事故」と「出産」しかない議会欠席理由に「育児」「看護」「介護」「疾病」「出産の立ち合い」などを入れるよう、松尾議員と私の会派で規則改正を提案しています。
現在でもそれらの理由で休めないというわけではありませんが、規則に明記することで、必要なときには休める環境を整え、市民にも説明責任を果たせるようにしたいのです。
しかし、実はこれも改選前から提案していたことなんですが、なかなか進みません。

議会改革は抵抗もあってなかなか大変です。矢澤さんも苦労なさったようですが、数々のエピソードに笑いながら、物事を前に進めるときの参考になるお話をたくさん聴くことができました。

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